宮迫博之、大崎洋会長の温情を無下にして、明石家さんまからも突き放される!?

 

宮迫博之

 お笑い界の重鎮、明石家さんまが、10月10日深夜に放送されたMBSのラジオ『ヤングタウン土曜日』で、「雨上がり決死隊」の蛍原徹が、相方の宮迫博之のYouTubeチャンネルに出演しないよう、吉本興業から釘を刺されていることを暴露した。さんまのこの暴露によって、宮迫がたとえYouTuberとして大成功を収めても、地上波に戻れる可能性が極めて低いことが改めて明らかになった。

 「闇営業問題で契約解除を言い渡された宮迫でしたが、その後、吉本は処分を撤回し、再度の話し合いを求めました。ところが、宮迫はこれを拒絶。吉本興業の大崎洋会長の厚意を無下にしたことで契約解除されたんです」(吉本関係者)

 昨年6月に発覚した闇営業問題は、宮迫と「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮の2人が強行した謝罪会見で、岡本昭彦社長の恫喝やパワハラが暴露され、お家騒動に発展。吉本は、当初、契約解除としていた2人の処分を撤回し、話し合いを求めたが、宮迫はこれを頑なに拒絶した。結局、処分保留のまま、所属問題は宙に浮いていると思われていた。

 「その間、さんまが宮迫に救いの手を差し伸べ、一時はさんまの個人事務所預かりにしました。さんまは、自腹を切って都内のホテルで『宮迫を励ます会』を開いたりと、宮迫の復帰プランを考えていましたが、肝心の宮迫が吉本との話し合いを拒否し、契約解除されていた。事実上の解雇で、それを知ったさんまは、宮迫と距離を置くようになりました」(前同)

 しかも、宮迫は吉本に喧嘩を売るようなかたちでYouTubeチャンネルを開設。「極楽とんぼ」の加藤浩次やかつての吉本の仲間を出演させたことで、吉本の怒りをさらにエスカレートさせた。

 「さんまの暴露で、吉本の意向があらためてハッキリしたわけで、いまのままでは地上波復帰は絶望的でしょう」(前同)

 吉本の圧力でテレビから干された芸人といえば、ビートたけしの「ツービート」らと共に80年代の漫才ブームを牽引した漫才コンビ「B&B」の島田洋七の例がある。

 洋七は、漫才ブーム終焉後、紆余曲折を経て、2004年、自叙伝『佐賀のがばいばあちゃん』を刊行。約600万部の大ベストセラーを記録したが、当時、吉本の社長だった大崎洋現会長の「他の芸人の手前もあるから、形だけでもいいから印税を会社に入れてくれないか」との申し入れを、けんもほろろに拒絶。2007年に吉本を退社したが、その後、地上波の仕事がなくなった。

 もっとも、洋七は講演会に活路を見いだし、全国を飛び回るほどの人気者となったが、民放キー局の地上波の番組出演は、親友のビートたけしから呼ばれた時くらいで、いまだに干されたままだ。

 宮迫が、YouTubeに活路を求めたのは、洋七が講演会に活路を見いだしたのと似ているが、洋七同様、大崎会長の逆鱗に触れた宮迫の地上波復帰は、たしかに絶望的だろう。冒頭のさんまも、宮迫のYouTubeチャンネルに関して、「おれは出てもええねんけど『なるべく出ないでほしい』って」と吉本から言われていることを認めている。

 「洋七の場合、吉本に干された後、当時吉本で一番勢いがあった島田紳助が、洋七の弟弟子ということもあって、映画『佐賀のがばいばあちゃん』にゲスト出演しました。さんまも宮迫に対しては、その程度のことしかできないでしょう」(元吉本社員)

 吉本からの圧力や吉本との結びつきが強い制作サイドの忖度もあって、地上波から完全に干された宮迫。

 ただ、筆者は、常々、大崎会長を懐の深い人物だと思っている。その彼が、再三話し合いを求め、吉本復帰のため再考させようとしたにもかかわらず、それを拒絶したのは宮迫本人だ。現状を招いたのは自業自得といえるだろう。今の宮迫には、YouTuberとしての道しか残されていないのかもしれない。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2020/10/21 19:00
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