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チョコプラはなぜおもしろい? モノマネリズムMCボケツッコミ2人がすべてこなす「70点の笑い」

ハネたIKKO。かぶせた元彌

 シンプルに言うと、チョコプラはお笑いというカテゴリーに含まれるほとんどの事を、70点くらいの出来でこなすことが出来る。

「え? 70点って低くない?」と思うかもしれないが、“100人中70人を笑わすことができる”と置き換えたら、いかに凄いことかがわかっていただけるだろう。

 チョコプラがブレイクするきっかけとなったのは、松尾(駿)がやるIKKOさんのモノマネだった。

 このモノマネが脚光を浴び、しばらくIKKOさんのモノマネをやり続けていれば知名度も自然と上がる、と考えるのが普通の芸人である。ところがチョコプラの二人は、さらに追撃するように相方・長田(庄平)が和泉元彌さんのモノマネをかぶせ、これまた注目を浴びた。

 2018年の『モノマネグランプリ』(日本テレビ)ではIKKOさんのブティックに和泉元彌さんが来店するというネタを披露した。チョコプラの凄いところは、先にブレイクし、比較的認知度の高かったIKKOさんの方をツッコミに回し、和泉元彌さんのモノマネをネタのメインにしたところだ。

 これをきっかけにふたつのモノマネが同じくらいのレベルで認知され、このツートップで番組に呼ばれる事が多くなった。

 リズムネタでお馴染みの”TT兄弟”ではさらに二人のバランスの良さがわかる。

 ネタ職人のようなコントをやるチョコプラなので、リズムネタは苦手だろうと思っていた。勝手なイメージだがリズムネタと精巧なコントは両極端にあり、”職人”と言われるほとんどの芸人は、恥ずかしさと難しさでリズムネタを避ける傾向にある。だがチョコプラは、いとも簡単にこなしてしまうのだ。

 TT兄弟は、2018年9月に放送された『有吉の壁』(日本テレビ)の企画で”エンタの神様で一発屋になりそうな芸人”というお題に対し、急遽考えたネタである。

 一発屋になるどころかポップなフレーズとリズムが受けて、あっという間に世間に広まった。

 さらに二人はMCもこなせるのだ。

 20年8月に放送された『うちのガヤがすみません』(日本テレビ)ではコーナーMCを務めた。ゴールデン特番、しかもゲストに先輩の加藤浩次さん、ハリセンボン春奈という若手にとっては緊張してガチガチになってもおかしくない状況だったがそんなそ素振りは一切見せず、無難に、平均以上で上手く進行していた。

 こうしたすべてのカテゴリーに対して70点を獲得できるのがチョコプラのバランスの良さなのだが、この程度では”圧倒的バランス”とは言えない。

 圧倒的なのは長田と松尾、二人のバランスの良さも加味されるからである。二人ともボケでありツッコミ。どちらもMCが出来て、どちらもリアクションもとれる。こんなコンビは稀である。

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