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有田哲平が『有ジェネ』で見せる後輩誘導テク 海砂利水魚は楽屋では“善良なお兄さん”だった!

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

海砂利水魚は楽屋で良いお兄さんだった! 有田哲平が『有ジェネ』で見せる後輩スベらせない誘導テクの画像1
有田哲平(写真/Sports Nippon「GettyImages」より)

「ボキャブラ天国」

 この名前を聞けば懐かしさを感じる人も多いはずだ。1992年に放送開始し、形式や時間帯を変えながら99年まで約8年半続いた、タモリさんが司会の大人気バラエティ番組である。

 若者を中心とし幅広い世代に受け入れられ、その時代のお笑いブームの火付け役になったと言っても過言ではない。番組は、芸人がネタの代わりに、分かりやすいダジャレを披露するといった内容で構成されていた。

 芸人の一組一組に覚えやすいキャッチフレーズがついていたことも、人気が出た理由のひとつ。また、この番組に出演した芸人は「キャブラー」と呼ばれ、まさにアイドルさながら、ライブやイベントでは女性があふれんばかりに会場を埋め尽くし、ボキャブラ全盛期には富士急ハイランドで行われたイベントで毎週、一万人を動員するほどであった。

 当時の代表的なキャブラーを、そのキャッチフレーズとともに挙げてみよう。

“不発の核弾頭” 爆笑問題
“電光石火の三重殺(トリプルプレイ)” ネプチューン
“遅れてきたルーキー” BOOMER
“ロンリーウィスパー” つぶやきシロー
“魅惑のサラブレット” Take2

といった具合に、ずらっと諸先輩方の名前が並ぶ。

 その中で、今や不動の地位を確立し、レギュラー番組など抱えるのが“邪悪なお兄さん”海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)である。

 僕が芸人を始めた96年ごろはまだ、くりぃむしちゅーさんはライブでネタをやっていた。初めて同じライブに出演したときのことは、今でも鮮明に覚えている。

 すべてのボケで笑いをとり、さらにツッコミでも笑いを増幅させ、最初から最後まで観客は爆笑。2人が袖にはけた後も、客席の笑いはしばらく絶えなかった。そして次に舞台に立つ芸人さんはやり辛そうだった。僕らもいつかこんな風になりたいと、憧れたことを思い出す。

 人相の悪さやブラックなネタから“邪悪なお兄さん”というキャッチフレーズがつけられたが、実は楽屋では“良いお兄さん”で、番組でご一緒した時に何度も助けられた記憶がある。

 今回はそんなくりぃむしちゅーのボケである、有田さんを元芸人視点で分析し、解説していこう。

 有田さんの凄さがわかるテクニックがある。

 それは『対する人によって、ボケにもツッコミにもなれる』ということ。これをやる芸人は少なくないが、有田さんはほかの芸人と比べ物にならないくらい切り替えのスピードが早く、さらに違和感を感じさせない。

 有田さんが司会を務める『有田ジェネレーション』(TBS系)を例にとって説明しよう。

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