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「菅首相、実は選挙に弱い」説が浮上…大阪都構想否決で露呈した支援先がみな敗北の実情

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菅総理

 政令指定都市の大阪市を廃止して4つの特別区に再編する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票の投開票が11月1日に行われ、1万7000票の僅差で否決された。

 同日深夜に行われた記者会見で、大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長は、2023年4月までの市長任期を終えた後、政界を引退すると表明。この結果に、おそらく自民党議員で最も、地団駄を踏んでいるのが菅義偉首相だ。

「菅氏は、民主党政権時代、飛ぶ鳥を落とす勢いだった橋下徹氏率いる維新に急接近。とりわけ府議時代に自民党所属だった松井一郎氏とは旧知の仲でもあり、強固な関係をつくった。その”カード”が体調不良により第一線を退いていた、安倍晋三氏をカムバックさせる原動力ともなったわけです。また横浜市議出身の菅氏は、神奈川県と横浜市の二重行政を目の当たりにしており、大阪都構想を応援する立場でした。前回2015年の大阪都構想住民投票の際、菅氏は官房長官の立場にありながら、維新議員に個別にエールを送っていたんです」(維新担当記者)

 首相となった今回は、さすがに後押しするかのような発言はひかえていたというが……。

「二階俊博幹事長をはじめ、自民党幹部は都構想に批判的な立場をとっており、菅氏の維新への配慮だけが際立っています。菅新内閣の人事では中山泰秀(防衛副大臣)、岡下昌平(内閣府政務官)、宗清皇一(経済産業政務官)、神谷昇(環境政務官)、大西宏幸(防衛政務官)、松川るい(同)と、露骨に大阪選出議員を閣内に封じ込めることで、反対活動をさせないようにしていました。それでも結果的に否決された翌朝には『大都市制度の議論において一石を投じることだったのではないか』と強がっていましたね」(官邸記者)

 ここで多くの自民党関係者が指摘するのは「菅氏は自分の選挙はめっぽう強いが、応援した所はことごとく負けている」という事実だ。

「2015年1月の佐賀県知事選は自民党分裂選挙となり、菅氏が支援した樋渡啓祐氏が元総務官僚の山口祥義氏に、18年11月の沖縄県知事選で支援した佐喜眞淳氏は玉城デニー氏に、19年7月の参院選の故郷秋田県では自民候補が、無所属の寺田静氏にそれぞれ敗北を喫しています。菅氏とパイプのある森田健作千葉県知事は、来年春の知事選に出馬したとしても、すでに出馬を表明している熊谷俊人千葉市長に負ける可能性が高い。自民党総裁選では横綱相撲で勝利した菅氏ですが、他人の選挙に関わるとサッパリなのです」(自民党関係者)

 今回の大阪都構想否決は、その説をさらに補強させたことになったわけだ。

 この1年以内に行われる次期衆議院選挙。菅氏が陣頭指揮を執る選挙に暗雲が垂れ込めているのは言うまでもない。

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最終更新:2020/11/04 23:00
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