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吉住が優勝の『THE W』、史上最高レベルだと大好評 コロナでライブ回数が減ったことが奏功か

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『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』(公式Twitterより)

 女性芸人日本一を決める『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』(日本テレビ系)の決勝戦が12月14日に行われ、ピン芸人の吉住が優勝を果たした。

 映像を使った斬新な漫才を見せたAマッソ、初代チャンピオンのゆりやんレトリィバァなど、強豪ひしめくBブロックを勝ち進んだ吉住。Aブロックから勝ち上がった漫才コンビの紅しょうがを決勝ラウンドで退け、4代目THE Wチャンピオンの座に着いた。

「恋愛ネタの一人コントで攻めた吉住の発想力は抜群だったし、紅しょうがの堅実な漫才も流石でした。Aマッソも実力をしっかりと見せつけることができたし、ゆりやんも暴れまくった。オダウエダのような独自性あふれるコントもあったし、ぼる塾もネタが面白いことをしっかり伝えることができた。

 昨年のTHE Wもかなりレベルが高かったんですが、今年はさらにハイレベルでしたね。決勝進出者のネタの方向性もそれぞれ個性的で、賞レースとして戦わせるのが酷なくらい。誰が優勝してもおかしくない、史上最高レベルの大会だったと思います」(構成作家)

 今年は、新型コロナウイルスの影響で劇場でのお笑いライブが軒並み中止となり、芸人たちがネタを客前で披露する機会が激減。そのため、賞レースのレベルが落ちているのではないかとも言われていた。

「蓋を開けてみたら、レベルが下がるどころか、昨年より出場者たちのネタの完成度も発想力もすごかった。これは、M-1グランプリの準決勝にも言えることで、今年のお笑い賞レースは、確実に昨年より面白くなっています。コロナの影響なんてまったくありません」(同)

 むしろ今年はお笑いライブが中止になったことでネタのレベルが上がったという見方もある。テレビ局関係者はこう話す。

「若手芸人のお笑いライブにくるのは、コアなお笑いファンが多い。コアなファンは確かに目が肥えて入るんですが、一方で“お笑いファン向きの笑い”というものがあり、それはファンではない一般の人々の笑いのツボとはちょっと違うことが多いです。

 お笑いライブにたくさん出ていると、現場でのウケがほしいので、芸人たちも自然と“お笑いファン向きの笑い”の方向に進んでしまいがちで、結果的に“ライブではウケるけど、賞レースには弱い芸人”になってしまうんです。でも、今年はお笑いライブが少なかったので、芸人たちもファン向けの笑いに行かず、もっと多くの人を笑わせられるような方向に進むことができたのではないでしょうか」

 ブレることなくネタの研鑽に打ち込むことができた2020年。M-1グランプリの決勝戦もかなりの盛り上がりが期待できそうだ。

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最終更新:2020/12/17 07:00
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