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週刊誌スクープ大賞

菅義偉首相、ついに鉄槌を…“政権批判”のNHKアナが降板の余波

経産省のガソリン車政策で日本の自動車産業が死ぬ日

 その新潮に、ガソリン車禁止で1300万人が路頭に迷うという特集がある。経産省が2030年代半ばまでに国内で販売するすべての新車を、ガソリン車ではなく「EVやHV(ハイブリット車)」にするという方針を固めたことで、自動車産業に携わっている労働者とその家族を入れて、1000万人以上が職を失うというのである。

 その前提として、菅首相が2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすると宣言したことがある。

 19年、日本で販売された乗用車のうちEV車の割合は1%を下回る。それに、EVに搭載されるリチウム電池の原材料であるレアアースはコンゴが最大の産出国で、ここに投資して抑え込んでいるのは中国だから、中国を利することになるというのだ。

 さらにEV車で世界をリードしているのはアメリカのテスラ社だから、これでは日本の自動車産業に「死ね」といっているようなものだと報じている。

 豊田章男トヨタ自動車社長も、政府が30年代に新車のガソリン車販売をなくすことについて、「自動車業界のビジネスモデルが崩壊してしまう」と懸念を示している。

 だが世界の流れはEV車へと向いている。これに対応できない自動車会社は、生き残るのは難しいであろう。トヨタの正念場である。

 ふざけた大学病院の学長がいたものだと「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。

国立旭川医科大学病院の吉田晃敏学長(68)のことである。

 旭川は、このところ感染者が増え続け、陸上自衛隊の看護師らに支援を要請するまでになっている。そのきっかけは市内の慶友会吉田病院で深刻なクラスターが発生したことだが、旭川にある5つの基幹病院にコロナ患者を受け入れてもらうよう要請した。

 だが旭川医科大だけが、吉田学長が「受け入れは許さん」といったためできなかったという。その後、吉田病院の理事長がHPに、「旭川医科大病院で受け入れ拒否をされた」と名指しで批判した文章を掲載したというのである。

 その後も吉田病院の感染者が増え続けたため、旭川医科大の病院長が吉田学長に、何人かを引き受けようと直談判に行ったが、「患者を入院させるなら、病院長を辞めてください」と恫喝されたそうだ。さらに学長は幹部らの前で、「コロナを完全になくすためには、あの病院(吉田病院)が完全になくなるしかない」といい放ったという。

 呆れ果てるが、患者を受け入れると人手がかかるし、病床の稼働率が下がる、つまり、儲からないというのが理由だという。この学長には医は仁術ではなく算術なのだ。

 同じ文春が、NHKの看板番組である『ニュースウオッチ9』の有馬嘉男キャスターが、来年3月に降板すると報じている。

 3年近くやっているから、交代の時期ではあるようだが、裏には、菅首相の怒りがあるというのだから、聞き捨てならない。

 菅が出演したとき、事前の質問項目になかった学術会議の任命拒否問題をしつこく問い詰めたことで、内閣広報官が原聖樹政治部長に抗議したそうだ。

 有馬キャスターは、たまにではあるが、政権批判めいたことを口にすることがある。NHKの人間としては精一杯なのだろうが、NHKを国営会社と考えている安倍や菅にとっては、腹立たしいのだろう。

 以前にも、安全保障や外交面で安倍政権に対して批判的な立場だった大越健介キャスターが突然左遷されたことがあった。もし今回も政権に忖度して有馬を降板させるようなことになれば、もうNHKなんかいらない。

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