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テレビ不況、大御所のリストラでYouTubeに転身する放送作家…生き残るのはわずか?

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約10年放送した『爆報!THEフライデー』も打ち切りが決まった。(写真/番組サイトより)

 新型コロナの感染拡大の影響で未曾有の危機的状況に陥っている芸能界。

 あまり表沙汰になっていないが、水面下ではすでに倒産に追い込まれた興行会社やイベント会社、番組制作会社も多い。

近年は広告収入の低迷など、ただでさえ業界全体が不景気に苦しんでいたうえ、ここに来ての新型コロナが追い打ちをかけて、経営の立て直しを強いられているテレビ局では、人気番組の打ち切りも取り沙汰されている。

 民放テレビ局の情報番組スタッフは語る。

「最近は日本テレビの『火曜サプライズ』や『メレンゲの気持ち』、TBSの『噂の!東京マガジン』、『爆報! THEフライデー』などの打ち切りの話が話題になっていますが、人気長寿番組といえどもロケや制作費のかかる番組については今後厳しくなるでしょう。ドラマに関しても今や民放キー局のものよりも、『Netflix』のほうが金がかかっている印象ですし」

 番組制作費の切り詰めは当然、出演者の顔ぶれにも影響を及ぼしている。

「『とんねるず』のテレビ露出が減っているのもそうですが、一部で『新・情報7DAYS ニュースキャスター』(TBS)の打ち切りが取り沙汰されているビートたけしさんも、高額ギャラは議論のそ上に上がっているようです。逆に、近年活躍が目覚ましい有吉弘行さんは、ブレーク後も比較的ギャラを抑えてお得感をアピールすることに成功しています。最近の『お笑い第7世代』の台頭は、ギャラの安さが後押ししている部分もあると思いますよ」(同民放テレビ局の情報番組スタッフ)

 そうした中、芸能人以上に今後窮地に陥りそうなのが放送作家とか。

「人気番組を数多く手掛けていたり、大物芸人の座付き作家などをやっている一部の超売れっ子は別として、大抵の放送作家は今後厳しい状況に追い込まれています。現状でもテレビ黄金期に比べると仕事の単価はかなり安いのに、これからますます下がるでしょうし、遠くない将来ディレクター兼務が当たり前の時代になるでしょうね。YouTubeなどに参入している人もいますがやはりテレビとは勝手が違うし、上手く対応できて生活ができるほどの稼ぎを得られるのは、まだまだほんの一握りでしょう」(芸能事務所マネジャー)

 コロナ禍が直撃する前から、テレビや広告業界のビジネス構造が変化し、放送作家の削減に着手する局や番組もあるようだが……。番組制作には欠かせない存在である放送作家をリストラしてしまえば、ネットフリックスやYouTubeなどの新しいメディアに対抗しうる番組を作るのも、ますます厳しくなりそうだ。

最終更新:2021/01/03 11:00
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