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ひろゆきとのディベートで証明!? “最強論客”クロちゃん爆誕「どんな球が来てもすぐに返せるようになってますよ」

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公式Twitterより

 1月27日放送『マッドマックスTV』(テレビ朝日系)にて、番組恒例のディベート対決が行われた。これは2ちゃんねる創設者のひろゆきを相手に討論を行うという内容で、とろサーモン・久保田かずのぶの持ち込み企画である。昨年11月放送の企画第1回でひろゆきと対戦したのは久保田本人で、2回目に登場したのは宮崎謙介だった。そして3回目となる今回の対戦相手は、あのクロちゃん(安田大サーカス)である。

“論点ずらしの名手”ひろゆき VS “屁理屈の名手”クロちゃん

 過去2戦のひろゆきの戦績は、言うまでもなく全勝。ただ、クロちゃんは意外に手強いと思うのだ。頭の回転は速いし、屁理屈もすごい。理論派だ。本人も、ディベートには自信を持っているらしい。

「SNSで『朝起きました』と言っただけで100~200の罵詈雑言が来ますから。全部それに対して反論してますから、こちらはね。どんな球が来ても短い時間ですぐに返せるようになってますよ」(クロちゃん)

 いきなりクロちゃんの強みが表れた。Twitterで多くの人から罵詈雑言のリプを返される中、クロちゃんがそれらに反論しているところを見たことがない。ノーリアクションでスルーするのが通常運転のはずだ。つまり、事実と違うこと、ウソを平気な顔して主張できる面の厚さが彼にはあり、それは強力な武器となるはず。ひろゆきにとっては強敵出現か? ちなみに、2人は1976年生まれの同い年だ。好勝負への期待は高まる。

 まず最初のテーマ「バレンタインデーはあり? なし?」では、“なし派”として闘ったひろゆきがあっさりと勝利した。あれ、思ったよりクロちゃんって弱いな……。

 と思いきや、彼のギアが上がったのはここからだった。2人が争う次のテーマは「親からの仕送りを永遠にもらい続けるのはあり? なし?」である。実際、クロちゃんは20~42歳くらいまで実家から仕送りをもらっており、1番多いときの仕送り額は月25万円だったという。

 つまりである。仕送りに関してもバレンタインに関しても、クロちゃんのツッコミどころになり得る要素をディベートのテーマにしている。「ひろゆきにボコボコにされるクロちゃん」という結果を期待する制作陣の思惑が透けて見えるのだ。しかし、事はそう簡単に運ばない。なぜなら、クロちゃんは理論派だから。

「親って子どもに手がかからなくなるとコロッと亡くなったりする人が多いじゃないですか。だから僕は、親に長生きしてほしいと思って仕送りをもらっているんですよ。だから、“あり”なんです」(クロちゃん)

 ディベートとしては悪くない主張だと思う。使命や目的を持って生き続けていたのに、それを失うと急速に老化が進む人がいるのは事実だ。対するひろゆきの攻め手は以下。

ひろゆき  「(仕送りを)もらわなくなってるんですよね、今?」
クロちゃん 「滞ってますけど、まだ打診してますからね」
ひろゆき  「じゃあ、親御さんが自主的に送金してくるのはもうやってくれなくなった?」
クロちゃん 「そうなんですよね。『孫に使いたい』って言って、今は孫のほうにお金をやってるから。けど、僕はまた戻して、長生きしてもらおうと思うから『またお金を僕のほうによこせ』って言ってますよ」
ひろゆき  「そうすると、もらい続けるのは無理だったってことをクロちゃん自身が今証明されたと思うんですけど」

 これが、ディベートにおけるひろゆきの得意技だ。質問を投げかけ、相手の穴を探し、そして詰ませる。でも、「仕送りが“あり”か“なし”か?」というテーマからは外れている。真っ向勝負ではなく、端的に言うと論点ずらしである。でも、それで言い負かしたように見せられればディベートの手段としては断じて正しい。久保田も宮崎もそれにやられてきた。

 でも、相手は“クズ”を演じて名を売ってきたクロちゃんだ。難攻不落である。ここからはディベートの流れをざっくりと振り返っていこう。

ひろゆき  「(親が子への仕送りのために)働くことでストレスや負荷がかかり、寿命が縮んでしまう可能性はありませんか?」
クロちゃん 「ウチの親はリタイアしてますんで、年金からもらってるだけだから大丈夫です」
ひろゆき  「子どもが自立しないで仕送りをもらい続けると、年金をもらってる人はそんなに納税をしないし、仕送りをもらってる人も納税をそんなにしないし、結果として親御さんがもらう年金の額はどんどん減ってしまうので、やっぱり仕送りを永遠にもらい続けるのはできなくなりませんか?」
クロちゃん 「まあ借金すればいいんじゃないですか、ぶっちゃけ。親が」
ひろゆき  「でも、親が返さないのであればその借金をする銀行や消費者金融も潰れちゃいますよね。そうすると、そこで働いている人の給料もなくなってしまうし、法人税とかの税収も減ってしまうので、日本中の年金をもらってる人のもらえる額は減っちゃいませんか?」
クロちゃん 「それは今の段階でしょ? ここからわからないですよ。歳を重ねるごとに筋肉がムキムキになる可能性もありますし。科学が進歩することによって、逆に年齢高い分、年齢がレベルになるかもしれないですしね」
ひろゆき  「いくつくらい先(苦笑)?」
クロちゃん 「う~ん、あと100年くらいかな」
ひろゆき  「クロちゃんは何歳くらいで亡くなられるご予定ですか(苦笑)?」
クロちゃん 「医者が診て、ちょっと前に言われたのは、もう死んでるはずです」

 話題がどんどん壮大になり、論点は果てしなくずれていった。仕送り云々についてのディベートから「ニートはありか? なしか?」のような討論へ移行し、最後は長寿なのか否かを確認するフェーズに突入している。“論点ずらしの名手”と“屁理屈の名手”が交わった結果だ。そもそも、ひろゆきは質問と苦笑いに終始しており、討論にさえなっていなかったかもしれない。「年齢がレベルになる」というパワーワードに到達してしまうと、わけがわからなすぎるし。ディベート終了後、ひろゆきは総括した。

「本当に話をガチで進めたら、たぶんクロちゃん派のほうが強いと思うんですよね。結局、自分が信じてるものが正しいっていう論を崩すのはかなり難しいので。で、別に仕送りもらうのは違法行為じゃないじゃないですか。クロちゃん論がちゃんとしてるので、クロちゃんはそこまで頭悪いわけじゃなかったんだなと思って(笑)」(ひろゆき)

 そもそも、このテーマでディベートすること自体が難しい。1月13日放送『水曜日のダウンタウン』(TBS系)にクロちゃんの両親が出演、そこでクロちゃんの母・ミユキさんは我が息子を悪く言う共演者に対し「腹が立つ」「その人がテレビに出るとチャンネルを変える」と発言しており、子煩悩っぷりを隠さなかった。つまり、仕送りをするもしないも各家庭の価値観次第ということ。親が子を溺愛しているのなら、他人がとやかく言っても無駄なテーマだ。例えば、空気階段の水川かたまりは今まで親から受け取った仕送りの総額は1200万円にのぼると公言している。でも、それを他人にどうこう言われる筋合いはないだろう。

 このテーマにおけるディベートは1‐2でひろゆきが勝利した。なんだかんだ、クロちゃんは1ポイント奪取しているのだ。

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