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長瀬智也「最後のドラマ」への高すぎる熱量と反比例する視聴率…『俺の家の話』の運命はいかに

『俺の家の話』公式サイト
『俺の家の話』公式サイトより

 TOKIO長瀬智也が主演を務めるドラマ『俺の家の話』(TBS系)の視聴率が低迷している。初回の世帯平均視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)と好発進を切ったものの、第2話は9.7%、第3話は8.9%と下降気味だ。

 2021年3月末にジャニーズ事務所を退所し、裏方に回ることを宣言している長瀬にとっては、『俺の家の話』は彼の花道となるドラマだ。普段からストイックな長瀬だが、『俺の家の話』でプロレスラー役を演じるにあたって体重を13キロも増量したという。俳優人生最後の仕事、気合いの入り方が半端ではない。

 さらに驚くのが、長瀬がプロレスシーンをノースタントでこなしているということ。第3話にレスラー役で出演したプロレスラー・翔太が、自身のTwitterで「これだけは一人でも多くの人に知って欲しい。スーパー世阿弥マシーンのプロレスシーンは全て長瀬さん本人です」と明かした。プロレスシーンの中にはかなり派手な技もあったが、これらもすべて長瀬が体当たりで演じているとは驚きだ。

 肉体改造にプロレス習得、この2つだけでも“最後のドラマ”への高い熱量を感じる。しかし、前述のとおり『俺の家の話』の視聴率は下降の一途を辿っている。このまま視聴率低迷が続けば、有終の美を飾ることは難しい。長瀬はこの結果をどう受けとっているのだろうか。

 「高視聴率を取れるに越したことはないと思いますが、今はネット配信も当たり前になって、ビデオリサーチが発表する世帯視聴率にこだわる時代ではなくなってきました。そもそもクドカン作品は、視聴率の面では大きな期待されていませんしね。長瀬さんは視聴率云々よりも、『本当の意味での“良いドラマ”を届けたい』という思いの方が強いのではないでしょうか。純粋でまっすぐな長瀬さんのことです。最後だからこそ、あまり数字のことは気にしてないのではないでしょうか」(芸能ライター)

 視聴率こそ振るわないものの、作品としての業界内外から高い評価を博する『俺の家の話』。コメディドラマとして軽快に見せながらも、介護や発達障害という重いテーマを丁寧に扱い、クドカンや演者たちのメッセージがぎっしりと詰まった作品だ。視聴率はもはや作品の一つの側面のみを測るただの数字に過ぎないのかもしれない。今後の『俺の家の話』も楽しみに視聴したい。

■番組情報
金曜ドラマ『俺の家の話』
TBS系/毎週金曜日22時~
出演:長瀬智也、戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行、井之脇海、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)、羽村 仁成(ジャニーズJr.)ほか
脚本:宮藤官九郎
演出:金子文紀、山室大輔、福田亮介
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:勝野逸未、佐藤敦司
音楽:河野伸
製作:TBSスパークル、TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/oreie_tbs/

早乙女りこ(ライター)

東京生まれ神奈川育ちのフリーライター。映画・ドラマはジャンル問わず幅広く鑑賞しており、物語の展開を予想したり、役者の演技を複数作品で見比べたりすることが趣味。

さおとめりこ

最終更新:2021/02/12 18:00
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