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Eテレがタブーに挑戦!「親が熱心な信者」で選択の余地がない“宗教2世”の闇

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 取り上げたくてもなかなか取り上げにくいテーマを、NHK Eテレが取り上げた。

 近年、重大な社会問題として大きな関心が払われている「虐待」。厚生労働省のまとめによると、2019年度に児童相談所が虐待で対応した件数は19万3780件に上り、前年度より2割以上増えて、過去最多を記録した。

 ワイドショーではしばしば、目を覆いたくなるような凄絶な虐待事件が報じられるが、虐待と一口に言っても、暴力・暴言・育児拒否・性的虐待・経済的虐待など、“やり口”は色々。その中でもほとんど報じられることがないのが、親が特定の宗教に帰依しているケースだ。信教について選択の余地を与えないのも、時と場合によっては虐待のようなもの。この「宗教2世」を、Eテレの『ハートネットTV』が取り上げた。

「『宗教2世』というのは、あまり聞き慣れない単語ですが、昨年公開された芦田愛菜主演の映画『星の子』は、まさに宗教2世がテーマの作品でした。同作は、芦田が演じる“ちひろ”の両親が娘の病気をきっかけに新興宗教にハマり、一家が崩壊していく過程を描いたもの。芦田は親を愛しながらも、自我に目覚め葛藤する少女を熱演しています。

 番組には、宗教2世や、我が子を宗教2世にしてしまった親が登場。宗教名こそ伏せられていましたが、“親と一緒に布教活動”“学校行事は参加禁止”“輸血拒否”“内部の男女でしか結婚できないのが教義の肝”など、見る人が見ればどの宗教なのか一発で分かる内容でした」(フリーのジャーナリスト)

 日本には信教の自由があり、他人が踏み込む領域ではないが、親の言うままに特定の宗教に帰依する子どもが周囲から浮き、戸惑いながら学校生活を送る光景は容易に想像できる。番組に出演した宗教2世の声は重かった。

「これまでなかなか脚光を浴びることがなかった宗教2世たちですが、彼らは『こんな生活が永遠に続くなんて耐えられない』『自分を殺して生きてきた』『友達と仲良くしたかった。恋愛もしたかった』『親が死んだ時、ちょっと安堵した』と、心情を告白し、元・信者の親も『子どもの人生を狂わせた』と、語りました。社会が各家庭の子育てに口を挟むのはなかなか難しいでしょうが、専門家の『“信じない自由”を認めるべき』『虐待と何が違うのか』という問いかけは重い。具体的な支援策は急務でしょう」(同上)

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