松本潤、俳優業が続々決定で裏方転身説は消滅? ジャニーズ「滝沢一強」体制に心配も

松本潤、俳優業が続々決定で裏方転身説は消滅? ジャニーズ「滝沢一強」体制に心配もの画像1
『99.9 -刑事専門弁護士-the movie』(公式サイトより)

 嵐の松本潤が主演するTBS系ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』が映画化され、今冬に公開予定であることが明らかになった。松本は、2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めることが発表されており、続けざまに俳優としての大きな仕事に臨むことになる。

 嵐ではグループのプロデューサーとして、制作に関する総合的なディレクションを担っていた松本。活動休止後は、裏方に回り、後輩グループであるジャニーズJr.の「美 少年」のプロデュースをするのではないかとも囁かれていた。

「松本は、滝沢秀明副社長のように完全に芸能界を引退することはないとしても、裏方仕事に軸足を置いた活動になるのではないかと言われていました。なので、しっかり俳優仕事に打ち込んでいるのは意外です」(音楽業界関係者)

 松本のファンにしてみれば、大作で主演を務める姿が見られるのはうれしいことだろう。しかし、ジャニーズ事務所のことを考えると、裏方に回ってほしかったという声もある。

「現在、ジャニーズJr.の総合的なプロデュースは、基本的に滝沢副社長が担当しています。もし、ここに割って入るように松本が後輩のプロデュース業に本腰を入れたら、ジャニーズ事務所内でライバル関係が生まれるはずだったわけです。それこそ“滝沢派”と“松本派”に分かれてしのぎを削れば、Jrのレベルもどんどん上がっていったかもしれない。

 でも、松本が俳優に専念することで、“滝沢一強”体制になり、ライバル関係による相乗効果はなくなってしまう。ジャニーズ事務所のことを考えれば、松本が裏方に入ったほうがよかったのではないかと思います」(同)

 ジャニーズ事務所内の“ライバル関係”ということでは、藤島ジュリー景子社長率いる“ジュリー派”、SMAPの育ての親である飯島マネージャーによる“飯島派”、ジャニー喜多川前社長の直属となる“ジャニー派(中立派)”に分かれていた。しかし、飯島氏が退社し、ジャニー喜多川氏が亡くなったことで、飯島派とジャニー派は消滅。現在は、派閥によるライバル関係はほぼなくなっているという。

「ジャニーズも飯島さんがいたころのほうが、勢いがありました。いわば、飯島さんとジュリーさんの代理戦争といった形で、若手グループが競わされていましたから。それを考えると、ジャニーズ事務所の勢いを取り戻すには、滝沢派と松本派の対立構造が必要なのかもしれません。まあ、滝沢副社長としては松本がいないほうが自由にやれて助かるという気持ちもあるかもしれませんが」(同)

 滝沢一強の生温い体制では、ジャニーズ事務所の未来はそう明るくはない。ジャニーズ事務所を救うのは「俳優・松本潤」ではなく、「プロデューサー・松本潤」なのかもしれない。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2021/02/20 12:00
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