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NiziUの海外戦略はどうなる?「韓国をスルーしてアジア、アメリカを攻めるべき」との声

文=田井じゅん(たい・じゅん)

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NiziU

 ソニーミュージックと韓国のJYPエンターテインメントの合同オーディションで誕生したNiziU。すでに日本国内では大ブレイクしているが、韓国ではまだデビューできない状況だ。

「オーディション番組が韓国で放送されていなかったということもあり、韓国では存在があまり知られていない。なおかつ、やはり反日感情も強く、デビューしたところで強烈なバッシングに合うだけなのではないかとの見方も強い。そういった事情もあり、NiziUが韓国デビューするためのハードルは結構高いと思います」(韓国エンタメ事情に詳しい芸能記者)

 K-POPの手法を使ってプロデュースしているNiziUにとってみれば、たしかに韓国が“本場”ということになるだろう。しかし「そもそも韓国でデビューする必要があるのか?」という疑問もある。

「現在BTSを筆頭にK-POPグループが世界で活躍していますが、韓国のグループが海外進出する背景には“韓国では儲からない”という事情がある。韓国の音楽マーケットは小さくて、ビジネスとしてはあまり旨味がない。だから、マーケットの大きい日本に進出し、さらにはアジアやアメリカ。ヨーロッパと広げていったんです。

 韓国のアーティストが自国のマーケットをそこまで重視せず、海外に目を向けている状況があるにもかかわらず、わざわざNiziUがバッシングを承知で韓国に乗り込んでいくというのは、あまり賢い戦略ではないんですよね。韓国をスルーして、先にアジア諸国やアメリカに進出するべきだという声も多い。韓国で売れるのはその後でも大丈夫でしょうね」(同)

 しかし、プロデュースサイドには一旦韓国でブレイクさせてから、世界に進出したいという思惑もあるようだ。

「世界におけるJ-POPはどちらかといえばマニア向けのものであって、一般的なリスナーに向けられたものではない。つまり、J-POPとして海外に進出しても、そこまで多くのファンを獲得できるわけでないんです。

 一方K-POPに関してはBTSの成功のおかげもあり、もうちょっとマスな人気を獲得している。世界進出をするなら、J-POPの看板よりもK-POPの看板を掲げていたほうが成功しやすいということなんです。そういう意味で、NiziUも一旦韓国でブレイクし“K-POP”色を強めたいという狙いがあるのだと思います。とはいえ、もしも日本人グループのNiziUが、あたかもK-POPであるかのような動きをすれば、韓国内の反日感情を刺激することになりかねないという懸念材料もあるんですが……」(レコード会社関係者)

 いずれは海外のマーケットで戦おうと目論んでいるはずのNiziU。しかし、その海外戦略は慎重に進める必要がありそうだ。

田井じゅん(たい・じゅん)

田井じゅん(たい・じゅん)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

最終更新:2021/02/27 11:00

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