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加藤浩次、近藤春菜、西野亮廣…吉本に背を向け、大崎会長に睨まれた大物芸人たちの憂鬱

大崎洋会長

  4月の改編期を目前に、長寿番組の終了やタレントの降板情報などが伝えられる今日この頃、吉本興業では、会社やマネジャー、それに吉本を支えるダウンタウンの松本人志を批判した芸人たちの“粛清”が始まっている。

 「まずは、2年前の闇営業問題の際、自身がMCを務める日本テレビ系朝の情報番組『スッキリ!』で“経営陣が変わらないなら、僕は会社を辞める”と啖呵を切った極楽とんぼの加藤浩次。それに、加藤の発言を受けて、同じ番組で吉本批判をした近藤春菜です。公共の電波を使って、自身の会社の体質を批判するなんて、MC・サブMCとして失格でしょう。2人はその後、吉本が新しく導入した専属エージェント契約になりましたが、要するに会社との関係が希薄なフリーランス契約です」(吉本元社員)

 さらに、この騒動の渦中、マネジャーに対するパワハラ疑惑が報じられた人気ピン芸人の友近は専属エージェント契約に、最近では、自身の絵本を原作にして制作総指揮を執ったアニメ映画『えんとつ町プペル』が大ヒット中のキングコング・西野亮廣は吉本を退社したが、これらは明らかに吉本の“粛清”と言われている。

 「西野は、『プペル』をめぐり、自身のTwitterで『連日走り回ってくださっている吉本興業外部のスタッフさんに対しての吉本興業の対応がナメ腐っていたので、会社ごとガン詰めしました』と、マネジャーを実名で世間に晒したうえで、叱責したんです。退社はその直後ですからね。西野は円満退社を主張していますが、マネジャーの名誉を傷つけられ、大崎(洋)会長の腸(はらわた)は煮えくり返ってますよ」(吉本興業に詳しい芸能ライター)

 吉本興業のトップを務める大崎洋会長は、ダウンタウンのマネジャーから現在の地位に上り詰めた経緯がある。マネジャーの苦労を知っているだけに、芸人を陰ながら支える吉本の幹部やマネジャーの悪口を口外する芸人が許せないのだという。

 「吉本の重鎮である松本を批判する芸人も同様です。西野の前に退社したオリエンタルラジオの中田敦彦も、“YouTubeで得た金の一部を、なぜ吉本に入れなければならないのか”と公言したことで反感を買っていたこともありますが、やはり大きかったのは、かつて松本を批判したことでしょう」(前出の吉本元社員)

 松本といえば、闇営業騒動で吉本興業から契約を解消された雨上がり決死隊の宮迫博之が、昨年末に公開されたYouTubeで“松本をコケにした”ともっぱらの噂だ。

 「昨年末、宮迫は元NEWS・手越祐也と共に、人気YouTuberのヒカルの公式チャンネルに出演したのですが、そこで手越に乗せられ、芸について“俺のほうががうまい“と、大物芸人をコケにしたんです。実際の動画にはピー音が入りましたが、女性週刊誌が“大物芸人は松本だ”と報じているんです。宮迫は“酔っていた”と釈明しましたが、後の祭りです。松本は、闇営業騒動の際、宮迫が“ギャラはもらっていない”と嘘をついていたにもかかわらず、吉本に“宮迫らの話も聞いてやってください”と直訴していたのですが……」(前出の吉本元社員)

 恩を仇で返した宮迫だが、最近では、“テレビ界の帝王“と呼ばれながらも、暴力団との黒い交際を認めて電撃引退した島田紳助の威光にすがり、吉本側の反感を強めているという。

 「宮迫は、今も、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)はじめ、地上波復帰に執念を燃やしているんです。そこで、引退から10年経った今でも吉本から復帰のラブコールがある紳助が、見かねて宮迫のYouTubeチャンネルに出演。“大崎会長との仲介に乗り出す”と公言した。さすがに紳助が仲介に入れば、宮迫の吉本復帰は近いかも、と思われたんです」(バラエティ番組プロデューサー)

 ところが、その直後、写真週刊誌「FRIDAY」が大崎会長を直撃し、宮迫の出戻りについて質問すると、「もう戻らんでええよ」と、けんもほろろに拒絶したのだ。

 「吉本に復帰するために、明石家さんまに続き、紳助さんの威光まで利用しようとする宮迫が許せなかったのでしょう」(同)

 さらに大崎会長は、今年1月末に吉本を退社しながら、「今後も吉本と仕事をしたい」としている西野に対しても、「そうはいかへんとちゃうか」と意味深な言葉を残している。

 浮き沈みが激しいYouTubeの世界に活動の場を見出しつつも、吉本の看板とサポートを失った宮迫、中田、西野の3人。それに専属エージェント契約になった加藤、近藤、友近――果たしてこれまで通り、テレビ界で生き残れるのか?

 それぞれ、自らの傲慢さが招いた結果ともいわれているだけに、今後の活動が危ぶまれそうだ。

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2021/07/30 11:52
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