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中高年御用達番組、『噂の! 東京マガジン』レギュラー陣に厳しい春TRY!

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TBS『噂の!東京マガジン』公式サイトより

 TBS系の人気情報番組『噂の!東京マガジン』が4月より、地上波からBS-TBSに移行し、打ち切りはなんとか回避したが、レギュラー出演者にとっては厳しい春になりそうだ。

 同局によると、放送時間は現在の日曜午後1時のままで、名物企画の「やってTRY!」「週刊見出し大賞」「噂の現場」は継続し、そのほかにBSらしい味付け、工夫、全国放送の強みを生かした番組作りをしていくという。

 同番組は1989年10月にスタートした長寿番組で、司会を森本毅郎アナ、アシスタントを小島奈津子アナ、ご意見番を競馬評論家の井崎修五郎を務め、レギュラー陣には清水国明、山口良一、笑福亭笑瓶、風見しんご、深沢邦之が名を連ねる。

「『噂の!東京マガジン』は、かつては東海圏、関西圏、福岡などでも放送されていましたが、ネット局はどんどん減っていきました。現在、静岡以西でオンエアしているのは静岡放送と南日本放送(鹿児島)のみで、ほとんど東日本でしかネットしていません。関東地区での視聴率は依然高く、同時間帯のトップを守ってはいますが、ほとんどの視聴者は中高年層。商品購買意欲のある若い世代が見ていませんから、CMスポンサーには不評だったようです。後継番組の前半はスポンサー受けを考慮してたのか、『それSnow Manにやらせて下さい』になります」(テレビ局関係者)

 いかに視聴率が良くても、昨今のテレビ番組において中高年層しか見ていない番組は、テコ入れの対象になる。後継番組がジャニーズグループの冠というわかりやすい動きから見ても、老兵は去るのみ、ということだろう。

「これまでもレガシーすぎる内容で批判が少なくなかった番組でしたが、視聴率に甘んじて対して内容をかえてこなかった。出演者に若い人を入れるとか、若い視聴者向きの企画を始めるくらいならいっそ、ということで大なたが振るわれてしまったというところですね。

 街頭で若い女性にお題の料理を作らせて、できなかったから、『女の子なのにできないの!』などと、スタジオ内で笑い飛ばす『やってTRY!』が、“女性蔑視”ということで批判の声が殺到。そこで番組ではちょっとだけテコ入れをして、若い男性にも声をかけるようになりましたが、ハッキリ言って、なんにもわかってない。年老いた男性が若者をみて、あざ笑うようなスタイルがレガシーすぎたわけですし、なんなら『あなた方もできるのですか?』という話ですよ。正直今回、BSで生き残ったことにも、疑問の声はつきませんが、おそらくは中高年に人気の番組ではあったので、カスタマーサービスの一貫といったところなんでしょうかね」(同)

 今回の番組改変に際して、出演者に関しては森本アナ、小島アナ、井崎の3人は毎週出ているが、そのほかの清水、山口、笑瓶、風見、深沢は週替わりで、準レギュラーに降格する。

「気がつけばレギュラー出演陣は、みんなほとんどほかにレギュラーがない。BS移行でギャラ単価も下がるし、その上、森本らの3人以外は出演回数が減りますからね。コロナ禍でわざわざ彼らをキャスティングにあげる番組も少ないでしょうし……何か救済策があるといいのですが」(同)

 BSならば地上波ほどには視聴率についてうるさくはないが、スポンサー頼みであることに変わりはない。中高年層に強い番組作りをしていても、スポンサーは遠のくばかり。同番組の制作陣は、“中高年御用達番組”からの脱却を図らないと、いよいよ打ち切りの憂き目に遭うかもしれない。

最終更新:2021/03/10 15:00
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