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日本の総広告費、9年ぶりマイナス成長 東日本大震災、リーマン並の危機

高齢者もネット利用増

 新型コロナ禍の影響があったとは言え、テレビ、新聞、雑誌といったメディアの衰退は著しい。半面、インターネットメディアは若い世代を中心に着実に増加しており、それは高齢者にも及んできている。

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 2020年版情報通信白書によると、全世代のメディア利用時間では、平日のテレビ利用が2015年には174.3分だったのが、2019年には161.2分に減少、休日も231.2分から215.9分に減少している一方で、ネット利用は平日の利用が2015年には90.4分だったのが、2019年には126.2分に、休日も113.7分から131.5分に増加している。

 2019年に年代別で最も利用時間が長かったのは、テレビは平日が60代の260.3分、休日は60代の317.6分、ネットは平日が20代の177.7分、休日は10代の238.5分だった。

 インターネットメディアは確実にテレビや新聞、雑誌に取って代わろうとしており、それに伴い、広告費もネット媒体へと流れている。電通は2021年のインターネット広告費が前年比107.7%、1兆8912億円になると予測している。

鷲尾香一(経済ジャーナリスト)

経済ジャーナリスト。元ロイター通信の編集委員。外国為替、債券、短期金融、株式の各市場を担当後、財務省、経済産業省、国土交通省、金融庁、検察庁、日本銀行、東京証券取引所などを担当。マクロ経済政策から企業ニュース、政治問題から社会問題まで様々な分野で取材・執筆活動を行っている。「Forsight」「現代ビジネス」「J-CAST」「週刊金曜日」「楽待不動産投資新聞」ほかで執筆中。著書に「企業買収―会社はこうして乗っ取られる 」(新潮OH!文庫)。

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わしおこういち

最終更新:2021/03/17 20:00
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