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加藤浩次、エージェント契約は吉本の「懐の深さ」も結局、契約終了のナゼ

加藤浩次、エージェント契約は吉本の「懐の深さ」も結局、契約終了のナゼの画像1
加藤浩次 吉本興業 公式サイトより

 お笑いコンビ極楽とんぼの加藤浩次が吉本興業からの意向により同社との専属エージェント契約を3月いっぱいで終了することが明らかになり話題となっている。

 加藤は、雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮らによる“闇営業騒動”の渦中における岡本昭彦社長の会見を受けて、自身がMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で「今の社長、会長体制が続くのなら俺は吉本興業を辞める」と大崎洋会長、岡本社長ら同社の上層部を批判。

 翌日に大崎会長と話し合いの場を持ち、結果、専属エージェント契約を結んだ。

 スポーツ紙のデスクは“加藤の乱”をこう振り返る。

「正義感の強い加藤さんは闇営業騒動の当事者の一人で若手時代から可愛がっている後輩の田村亮さんのことを思って吉本上層部に物申したのでしょう。元々、ダウンタウンファミリーらで形成されている吉本の“主流派”ではないですし、不祥事で謹慎となった相方の山本圭壱さんの処遇を巡り、首脳陣に対して不信感もあったはず。そうした不満が一気に爆発した印象もあります」

 今回の突然の契約終了を見る限り、結果的には“加藤の乱”における吉本上層部とのしこりが続ていたことが見て取れる。

 さりとて、加藤といえば専属エージェント契約を結んだ後も、税務問題により芸能活動を自粛したチュートリアルの徳井義実に代わり、現在レギュラー出演している『人生最高レストラン』(TBS系列)の新MCに就任するなど仕事を増やしていた。

 それだけに、吉本上層部との関係も修復されたのだろうというのが業界内の大方の見方だったが……吉本の関係者はこう明かす。

「そのあたりが吉本のすごさというか(苦笑)。“闇営業騒動”当時は“グダグダ会見”の影響もあり、世論も加藤さんたちのほうに同情的で、吉本に対する風当たりが厳しかったですからね。それもあって、あえて専属エージェント契約に移行した加藤さんたちに対しても仕事を増やすなど度量の広いところを見せ、会社のイメージアップを優先したわけです。とはいえ、内心では会社に反旗を翻した芸人たちをまったく許してはいなかった。実際、宮迫さんはいまだに吉本復帰を許されていませんし、それどころか、水面下でスキャンダルまで探っているという吉本に親しい関係者もいるとか。吉本に親しい記者が、せっせとお膳立てするためのネタを各ネットメディアに流しているケースもあります。友近さんも、スタッフ受けの悪さは業界ではつとに有名でしたが、スタッフへのパワハラ疑惑が週刊誌に掲載された際、関係者が情報を提供したという噂も囁かれていた。そして、ここに来ての加藤さん、近藤さんの件が明るみになったというわけです」

 すでに加藤は司会を務める『スーパーサッカー』(TBS系)と「この差って何ですか?」(TBS系)が今月で終了したが、「当然、吉本はTBSサイドにはだいぶ以前に加藤さんとの専属エージェント契約を終了することは伝えていたでしょうしね。『スッキリ』に関しても、今秋はさすがに早すぎますが、来春の改編ではMC交代ないしは番組リニューアルの可能性が高いと目されています」とは前出の吉本関係者。

 窮地の加藤に巻き返しの一手はあるのか?

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/07/02 15:31
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