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超低空飛行が続くフジテレビ…頭が痛い「肩叩きしなくちゃいけない大御所リスト」

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『新説!所JAPAN』(フジテレビ公式サイトより)

 新年度が始まる4月は、テレビ業界を占う上で重要な時期。出演者にとっては“年度末を越せるか”が1つの大きなテーマだが、今年も多くの番組が肩を叩かれた。

「今回の改編は、一言で言えば“世代交代”でしょう。『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)や『とくダネ!』(フジテレビ)、BSに引越しが決まった『噂の東京マガジン』(TBS)といった番組は、特に視聴率が悪いわけではなかったが、出演者の年齢が高く、視聴者層も高いことに目がつけられ、コストカットの側面もあって打ち切られた。テレビ局は現在、視聴者の若返りが急務で、『メレンゲ』や『とくダネ』はその先陣を切らされた形です」(テレビ情報誌記者)

 目先の利益を追わず、大局的な見地に立った上での判断ということだろうが、テレビ欄を見れば、「まだ続くんだ」という声が漏れてきそうな番組はいくらでもある。とりわけ目立つのが、ここのところヒット番組がさっぱり生まれないフジテレビだ。

「今回の4月改編で大きな話題となったのは、『火曜サプライズ』(日本テレビ)の打ち切りでした。『火サプ』は視聴率も好調だったが、あえてこれを切り、特番で好評だったグルメバラエティ番組を投入する攻めの姿勢を見せました。一方TBSも、『この差って何ですか?』や『爆報THEフライデー』を終わらせました。いずれも一時期より視聴率は落ちていたものの、視聴率は7%前後。2ケタを取っていた時期があるだけに、“悪目立ち”した形です。

 対照的なのがフジテレビ。『新説!所JAPAN』や『ジャンクスポーツ』は他局なら打ち切り間違いなしの数字なのに続行。『千鳥のクセがスゴいネタGP』『突然ですが占ってもいいですか』『ウワサのお客さま』あたりも合格点には程遠い。さらに、数少ない高視聴率番組だった『ホンマでっか!?TV』や『奇跡体験!アンビリバボー』も、長らく2ケタに届きません。『華丸大吉千鳥のテッパンいただきます』と『ダウンタウンなう』は終わりますが、後番組は出演者がほぼ同じで、“看板”を変えただけ。大きな上積みは望めません」(キー局関係者)

 長い目で見れば、やがて数字が上がってくると踏んでいるのか? しかし、実際はそうした希望的観測があるわけでもないようだ。

「フジテレビには、とんねるずの番組を終わらせる時に苦労した苦い記憶があります。現在放送中の低視聴率番組は、所ジョージ(『所JAPAN』)、浜田雅功(『ジャンク』)、明石家さんま(『ホンマでっか』)、ビートたけし(『アンビリバボー』)など、大御所の番組だらけ。色々なしがらみがあり、これを1人ずつ切っていくのは大変な作業でしょう。ただ、今やテレ東が背中を追いかけてくるような状況になっており、モタモタしていると取り返しのつかないことになりますよ」(民放バラエティ番組制作関係者)

 かつての黄金時代を支えた大功労者が身を引かない限り、フジの再生・復活はないということか。今でこそ「楽しくなければテレビじゃない」の精神が必要なはずだが……。

木村之男(芸能記者、TVウォッチャー)

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

きむら

最終更新:2021/03/24 12:00
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