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最も勢いのあるYouTuberコムドットは“芸能人”か? 芸能人YouTuberが到達できない極みと若干の違和感

地元の内輪ノリでさえ笑えてしまう抜群のワードセンス

 コムドットの定番のひとつに、テーマを決めてドライブをしながら話したり、ゲームをするという企画が何本か動画になっている。僕がコムドットに惹かれたのはこういった5人が自然に生み出す日常の会話からでも明確に分かる圧倒的なトーク力だ。

 例えば人気のあるアイドルが同じような企画をしたり、知らない演者でも興味を引く話題だったならば“見る価値”があるとも思うが、なんせコムドットのスローガンは”地元ノリを全国に”だ。当然、視聴者が知らない単語や知らない人間、知らないたとえ話が山ほど出てくる。だが不思議とそれでも笑えてしまうほど、ボケのタイミングもツッコミのワードセンスも一般の人を遥かに越え、芸人ですら勉強になるような間だったり、テンションの高さを見せつける。視聴者の想像を掻き立て、まるで自分も地元のメンバーの一人になったような感覚に陥る。

 皆さんも経験ないだろうか? 練習後の部室でふざけていたときのような、ファミレスでテスト勉強しながら話していたような、休み時間にくだらない話で盛り上がったときのような。そんなノスタルジックな雰囲気もあり、気が付いたら顔がニヤニヤしてしまう、彼らの仲間に入りたいと思うほどに。

 もしコムドットを知らず、僕のコラムをきっかけに動画を観たいと思ったならぜひ、昔の動画を見てほしい。

 最近の動画は、(この言葉が正しいかは分からないが)”売れてから撮った動画”なので、ある程度整理整頓され、ある意味素人しか持っていない破天荒さや、チョケた感じが薄まっている。コムドットの真骨頂を観たいのであれば1年以上遡ることをオススメする。

 と、ここまでコムドットを褒め続けてきたが、ひとつだけ引っかかった動画があった。

 先述した様に今でも毎日投稿をしているので、どの動画だったかは定かではないのだが、リーダーのやまとが、何気なくこう言った

「僕たち芸能人は……」と。

 僕はそこに違和感を感じたのだ。

 今や多くの芸能人も主戦場としているYoutube。人気が低迷している芸能人やテレビに出られなくなった人に限らず、テレビの第一線で活躍している芸能人ですら、参入している。

 もはや誰がYouTuberで誰が芸能人なのかわからない状況になっているが、いくら芸能人が多く入ってきたとしても芸能人とYouTuberは違う職業なのだ。

 皆さんは覚えているだろうか? YouTubeでは知らない人はいないという大物ユーチューバーが歌を作り、それが人気になり、テレビの歌番組に出たことがあった。

 結果は散々で、ネットでは「しょせん素人」「カラオケじゃね~か」などの誹謗中傷が飛び交った。

 これは当然でYouTuber は歌手ではない。なので素人と言われてもその通りだし、最初から期待してはいけないのだ。歌手としてYouTubeを利用している人もいるが、それは歌手がYouTubeというツールを使っているだけでYouTuberでは無いのだ。

 では逆に、現在もテレビで活躍している芸能人YouTuberはどうだろうか?

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