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厚生労働省発表が“内定取り消し”調査を発表、新型コロナの深刻な影響がうきぼりに…今年度はさらに深刻化?

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写真/Getty Imagesより

 新型コロナウイルスの感染拡大は、企業の新卒採用にも大きな影響を及ぼしている。厚生労働省が調査した内定取り消し状況によると、2020年3月卒業者では82事業所(前年比3.6倍)、211人(同6.0倍)の内定取り消しが行われた。このうち新型コロナウイルス感染症の影響によるものは、52事業所、140人に上った。

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 20年3月卒の内定取り消しは、高校生で32事業所、44人、大学生等(大学生、短大生、専修学校生等)で53事業所、167人となった。このうち新型コロナの影響によるものは、高校生で16事業所、23人、大学生等で38事業所、117人だった。

 内定取り消し状況としては、08年のリーマンショックの影響がもっとも大きく現れた09年3月卒で447事業所、2143人の内定取り消しが行われており、11年3月卒でも196事業所、598人の内定取り消しが行われたが、その後は低位で推移していた。

 20年3月卒で内定取り消しが最も多かった業種は、事業所では宿泊、飲食サービス業の12事業所、次いで卸売、小売業の11事業所、人数では卸売、小売業の65人、次いで生活関連サービス、娯楽業の42人となっている。

 新型コロナの影響によるものは、業種では宿泊、飲食サービス業の10事業所、次いで学術研究、専門、技術サービス業と生活関連サービス、娯楽業の7事業所、人数では生活関連サービス、娯楽業の40人、次いで卸売、小売業の30人となっている。

 内定取り消しの理由では、経営の悪化が59事業所、162人で圧倒的な多数となっており、このうち新型コロナの影響も50事業所、138人となっている。

 一方、内定取り消しとはならなかったものの、入社時期の延期等も93事業所、1310人に上っている。このうち新型コロナの影響によるものは、91事業所、1308人に上った。

 内訳は、中学生1事業所、1人、高校生71事業所、550人、大学生等45事業所、759人。新型コロナの影響によるものは、中学生1事業所、1人、高校生70事業所、549人、大学生等44事業所、758人と、入社時期の延期等は大半が新型コロナの影響によるものだった。

 業種別では、宿泊、飲食サービス業が35事業所、386人でその全てが新型コロナに影響によるものとなっており、次いで、その他サービス業 13事業所、324人(新型コロナの影響によるものは、12事業所、323人)となっており、入社時期の延期等では新型コロナが大きな影響を与えたことがわかる。

 さて、問題は20年3月卒業者が新型コロナの感染拡大が本格化する前であり、新型コロナの影響は21年3月卒業者により大きく現れると考えられることだ。

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