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麒麟・川島明、MCもデキる完璧芸人が隠し持つ“天然要素” ブレイクはむしろこれから?

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『ラヴィット!』(TBS系)

 麒麟の川島明がメインMCを務めるTBS系朝の情報番組『ラヴィット!』。放送開始から3カ月が経過したが、視聴率はイマイチの状態だ。

「そもそも前番組の『グッとラック!』が低視聴率で終了しているので、たった3カ月で高視聴率をマークするのは無理な話です。でも同番組は、たくさんの芸人が登場し、クイズコーナーは“大喜利”のような状態になっているなど、かなり個性的な情報番組となっています。お笑いファンにとっては興味深い番組だし、裏番組との差別化もできているので、これからもっと認知されていくと思います。何より業界内では、相変わらず川島さんへの信頼度も高いですからね。ちょっと視聴率が悪かっただけで、すぐにどうこうしようとはならないはずです」(テレビ局関係者)

 漫才も面白く、大喜利も強い。エピソードトークもいけるし、バラエティ番組のひな壇では見事な“裏回し”をする。さらには“運動神経悪い芸人”として、イジられることもある。まさに完璧な芸人といえる川島。しかし、意外な一面もあるという。

「基本的にはとても礼儀正しい芸人さんなんですが、たまに悪意なく失礼な態度になってしまうこともあるようです」

 そう話すのは、とあるお笑い事務所関係者。特に世代が近い先輩芸人に粗相をすることがあるようだ。

「川島さんが、先輩であるレイザーラモンを本番中に呼び捨てにして、それに対してHGさんが苦言を呈していたこともありました」(同)

 吉本興業は完全な縦社会で、1日でも先に吉本に入ったほうが先輩となるしきたりであることはよく知られている。川島は大阪NSC20期で、レイザーラモンはNSC出身ではないが、17期扱いとされている。

「NSC出身ではない吉本芸人の芸歴は微妙なところがあって、たしかに先輩後輩が曖昧になりがちではあります。川島さんもレイザーラモンの芸歴を把握していなかったのでしょう。あと、他事務所ではありますが、麒麟よりも3年近く先輩のバカリズムに対し、本番中にタメ口を使っていたこともありました。悪気なく、フレンドリーな態度をとってしまうことも多いのかもしれません」(同)

 意外と“完璧”ではない川島について、とある構成作家はこう話す。

「タレントとしてあまりにも能力が高すぎるがゆえに、ほとんどピックアップされませんが、川島さんは実は“天然”の部分も持っている。普通の芸人だったら、多少先輩に失礼を働いたところで、笑っておしまいですが、普段が“完璧”な川島さんの場合、それが逆に目立ってしまうということもあるでしょう。裏を返せば、今後天然な部分をイジられるようになれば、今まで以上に愛されるキャラクターにもなりうるということ。川島さんの本当のブレイクはこれからかもしれません」

 川島の“天然”がもっとわかりやすく見えるようになれば、『ラヴィット!』はさらに面白い番組になっていきそうだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/07/20 06:00
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