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大東亜戦争と「コロナ戦」教訓はなぜ活かされないのか? また政府の誤解・楽観からくる判断ミスに翻弄される国民

大東亜戦争と「コロナ戦」ー教訓はなぜ活かされないのか?ーの画像1
菅義偉(Getty Imagesより)

 今年(2021)は、昭和16年(1941)に日本軍の真珠湾攻撃により、米国との大東亜戦争が始まってから80年目となる。2020年に引き続き、今年も依然として世界は新型コロナウイルスにより翻弄されている。コロナとの戦いは「戦争」である。日本人にはあまりそうした意識はないかもしれないが、世界の指導者は「戦争」と認識していた。

 例えば、フランスのマクロン大統領は新型コロナウイルス感染症との闘いを「これは戦争だ」と表現した。ドイツのメルケル首相も「第2次世界大戦以来最大の危機」との認識を示している。

 一方、我らが日本の指導者はどうか? 安倍晋三元首相は「この戦いは長期戦を覚悟していただく必要がある」、安倍氏の後継となった菅義偉首相も「目に見えないコロナと一日一日戦い抜いてきた」と述べているが、菅政権となってからは緊急事態宣言を発令したり引っ込めたりの繰り返しで、有効な対策を打ち出せていないように思う。

 そもそも、緊急事態宣言を出しているということは、コロナに劣勢をしいられている状態であろう。そして、そのような状態であるにも関わらず、東京五輪は開催された。菅首相は「安心・安全の五輪」を繰り返すばかりで、どういう対策をしているから「安心・安全なのか」、「安心・安全」の大会をどう実現するかの具体的説明はなく、抽象的なものに終始した。

 7月末になると、東京においては、1日の新規感染者数が3000人を超え始める。コロナとの戦いの決め手になると思われるワクチン接種も思うように進んでおらず、予約した人がキャンセルされる、予約中止の事態が生じている。私は、日本政府はコロナとの戦いやワクチン争奪戦にも敗れてきたと認識している。

 それはなぜなのか? 大東亜戦争との比較・類似点を通して見ていきたい。

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