9・6菅義偉首相のXデーと本番を迎える”安倍・麻生 vs 二階・菅”の暗闘劇

中田翔をトレードで獲得した巨人の不可解さ

 ところでメリー喜多川(本名・藤島メリー泰子)が亡くなった。享年93。弟・ジャニー喜多川の死から約2年後だった。

 弟が美少年を発掘し、姉がその子たちをメディアに売り込みアイドルに仕立て上げていった。ジャニーズ事務所はその両輪を失ってしまった。

 元少年隊の東山紀之は、メリーの「私はタレントを守るためなら、いくらでも悪人になります」という言葉を忘れないとメディアに語っている。

 私が週刊現代の現場にいた頃、ジャニー喜多川の「少年愛」を記事にしたことがあった。メリーを直撃した朝倉喬司記者から聞いた話だが、彼女は彼に、どうしてもそれを書くというのなら、私はここで服を脱いで、「襲われた」と警察に話すといったそうだ。百戦錬磨の朝倉も、「さすがにビビった」といっていた。そのメリーの凄まじい腹の括り方にメディアもひれ伏したのである。

 だが、皮肉なことに、姉弟でつくり上げた「帝国」を崩壊させるきっかけをつくったのもメリーだった。

 SMAPを育て、慕われていた飯島三智マネージャーを追い出し、その結果、SMAPは解散、今日まで続くタレントたちの大量退所、凋落へとつながっていくのである。

 メリーの死をきっかけに、60年に及ぶジャニーズというモンスター事務所の実態が解明されることを期待したい。

 さて、コロナ感染はもはや「爆発」といってもいいレベルになっている。さらに深刻なのは、2回のワクチン接種を終えても感染するブレイクスルー感染が増えていることである。

 欧米やイスラエルでは3回目の接種を始めたところもあるが、日本ではいまだに1回目の接種さえしていない人が多くいる。菅首相や河野太郎担当相は、今年の10月から11月までには希望者全員に接種を終えるというが、まともに信じている人間はほとんどいない。

 文春で杉並区の広報課が、接種が遅れているのは国からの供給がないからだ、「杉並区は五十七万人いるのに、九月分として供給されるのが約三万回分だけ」だと話している。

 上がアホだからこういうバカが出てくるのだろう。

「メンタリスト」と称するDaiGoのいい草にはホトホト呆れ果てた。

 8月7日に配信されたYouTubeのライブ動画「超激辛」でこう語ったという。

「僕は生活保護の人たちに、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。 生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕は癒やされる」

 さらにホームレスについて、
「自分にとって必要の無い命は僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。どちらかと言うといない方が良くない? 言っちゃ悪いけど、本当に言っちゃ悪いこと言いますけど、いない方がよくない? 邪魔だしさ。プラスになんないしさ、臭いしさ。治安悪くなるしさ」

 こんな考えの人間の本を挙って出した出版社は猛省すべきだ。

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