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ビートたけし語った「おぼん・こぼん仲直り」事件、芸人の“コンビ仲問題”に関する明快な答え

文=木村之男

ビートたけし語った「おぼん・こぼん仲直り」事件、芸人のコンビ仲問題に関する明快な答えの画像1
ビートたけし(Getty Imagesより)

 ここ最近のお笑い界の大きな話題といえば、ベテラン漫才コンビ「おぼん・こぼん」の仲直り。お笑い界で一、二を争う不仲コンビが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画で見事に仲直りし、2人が出演する東京・浅草の『東洋館』は連日満員御礼が続いている。お笑い界には根強く「コンビ=仲が悪いもの」という伝説があるが、これはいったい本当なのか?

『水ダウ』のおぼん・こぼん仲直り企画は、2019年に端を発するものだ。この時は「解散ドッキリ」を仕掛けたところ、本当に解散しそうになり、2人の不仲が露わに。2回目は「催眠術で仲直り」を仕掛けたが、これも失敗に終わった。3回目は、コンビの歴史をたどるVTRを2人に見せ、こぼんの娘の結婚式も巻き込んで、コンビ仲修復を図るもの。いったんは解散宣言まで飛び出したが、結局2人は握手を交わし、仲直りは実現した。

「この放送は視聴者のみならず芸人仲間も感銘を受けたようで、東野幸治が『思わず涙した』と語れば、さまぁ~ずの三村マサカズは『我々も仲がいいコンビと言われてますが、紙一重だと思います』とコメント。一方で、島田洋七は『ケンカしてたから話題になった』、爆笑問題の太田光は『仲が悪かったから面白かったのに』とクールな意見もあり、いずれにしても芸人さんたちには何かしら思うところはあったようです」(芸能誌記者)

 そんななか、お笑い界の頂点に君臨し、おぼん・こぼんのこともよく知るビートたけしは、『週刊ポスト』の連載で興味深い意見を述べている。『水ダウ』のおぼんこぼん仲直り企画について「浅草界隈で話題になっている」というたけし。大御所の視点は冷静だ。

「たけしとおぼん・こぼんは同世代ですが、たけしはまず、『あの2人は昔からけっこうモメてた』とジャブを放った上で、『そもそも仲が良い漫才コンビのほうが珍しい』とバッサリ。ただ、大ゲンカになるコンビとならないコンビニは1つの法則があるそうで、『実力差があるとケンカにならない』『ツービートはそもそもケンカにならない』と語っています。確かに、片方のメンバーにおんぶに抱っこなら、ケンカにはなりませんよね」(お笑いライター)

 うまく煙に巻くようなコメントだが、ツービートの2人は友好関係だったよう。たけしは「仲が良いほうが珍しい」と毒づいたが、その後にこう続けている。

「今の時代のほうが技術が上がって『複雑な漫才』をやるようになった。練られた構成の漫才をやるには、バッチリ練習しなきゃうまくいくはずがない。だから仲が険悪じゃ成立しないんだよな」(『週刊ポスト』2021年11月5日号より)

 裏に回れば険悪なコンビが、ひとたび舞台に上がれば爆笑をかっさらう──それが事実なら伝説にもなるだろうが、現実的にはたけしも指摘するように、売れっ子漫才コンビの仲が悪かったのは過去の話だという。

「おぼん・こぼんの仲は本当に険悪でしたが、しばしば不仲が噂されてきたとんねるずやウッチャンナンチャン、ホンジャマカなどは、全然不仲ではありません。お互いに得意分野が違い、ピンで仕事が出来るので一緒にならないだけ。オフでも一緒に過ごすような関係ではありませんが、“良好なビジネスパートナー”といったところでしょう。ダウンタウンも、松本人志が『一時期は死ぬほど仲が悪かった』と、ある番組で語って話題になりましたが、逆に言えば“今は悪くない”ということです。

 お笑い界では、さまぁ~ず、キャイ~ン、サンドウィッチマン、千鳥などが仲良しコンビとして有名ですが、さまぁ~ずの大竹一樹はかつて、『周りはスゴいライバルだらけなのに、2人が結束してないでどうする』と語っていたことがあり、これを否定できる人はいないでしょう」(お笑い関係者)

 現在のお笑い界に“第2のおぼん・こぼん”が生まれることは、もうないのかもしれない。

木村之男

木村之男

1972年生まれ、東京都出身。大学時代にライターとして活動し始め、出版社~編集プロダクションを経てフリーに。芸能・カルチャー・テレビ・広告業界などに精通する。趣味はテレビに映った場所を探し出して、そこに行くこと。

最終更新:2021/10/28 19:11

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