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もう中学生も業界評価高! 演劇・ミュージカルで活躍する芸人が急増中のワケ

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もう中学生(吉本興業公式サイトより)

 目下、再ブレイク中のピン芸人・もう中学生。『有吉の壁』(日本テレビ系)などで独特なキャラクターを発揮するほか、『オトラクション』(TBS系)ではナレーションを担当。さらに、キー局初冠番組となる『もう中学生のおグッズ!』(テレビ朝日)も好評だ。

 そんなもう中学生だが、再ブレイク前の数年間は、意外なキャリアを積んでいた。2017年から2020年にかけては『舞台 ハイスクール奇面組』に出演。2018年には、オーディションを勝ち抜きミュージカル『メリー・ポピンズ』への出演を果たしている。演劇やミュージカルで活躍をしていたのだ。

「もう中さんの演劇仕事が増えたのは、テレビでの仕事が減っていた時期。ある意味、“演劇に活路を見出していた”という形ですが、実際に演劇業界内での評価が高かったのも事実です」(演劇関係者)

 芸人のなかでは、テレビやネタではなく、演劇やミュージカルで活躍するケースも増えている。その代表的な存在は、東京五輪開会式にも登場したなだぎ武だろう。2015年頃から演劇・ミュージカルへの出演が増えたなだぎは、ミュージカル『三銃士』(2016年)、ミュージカル『魔女の宅急便』(2017年)などに出演したほか、最近では『ニンジャバットマン ザ・ショー』でジョーカー役を演じている。

 そのほかにも、ミュージカル『ファントム』(2019年)などに出演しているエハラマサヒロ、ミュージカル『レ・ミゼラブル』(2019年)に出演したトレンディエンジェル斎藤司など、演劇・ミュージカルで活躍する芸人は意外なほど多い。

「一見、芸人とミュージカルはかけ離れているように思えますが、そもそも芸人さんはコントなどで演技をする経験が多く、大きな声を出すことにも慣れていて、役者としてベースとなる技術が確実に備わっている。さらに歌がうまい芸人さんも多く、ミュージカルへの対応もしやすいんです」(同)

 また、“ナマモノ”である演劇・ミュージカルにおいては臨機応変に対応できることが重要だが、多くの芸人はそれに長けている。

「アドリブへの対応もうまいし、ハプニングが起きたときへの対処もできる。コメディ要素が少ない作品でも、芸人さんはヘタに笑いに逃げずにアドリブができる。あと、いまは芸人の養成所で俳優のレッスンのようなことも行っているので、そこで基本が備わっているということもあります。そして、芸人さんにある程度の知名度があれば、普段は演劇やミュージカルに触れていない客層へのアピールにもなる。芸人さんを起用することには、メリットしかないんです」(同)

 盛り上がるお笑い賞レースやネタ番組などに注目が集まりがちなお笑い界だが、一方で演劇やミュージカルといった世界もまた、芸人が活躍する重要な場なのだ。

「どうしてもM-1グランプリやキングオブコントばかりが話題になりますが、舞台進出する芸人は年々増加傾向にありますし、今後はこの分野ももっと注目されていくはず。たとえば、なだぎさんなどは、将来的に演劇界の重鎮になってもおかしくないような存在感ですし、彼らの背中を見て、今後もどんどんスターが登場していくと思います」(同)

 もう中学生のように、演劇界での活躍を経てまたメディアに戻ってくるケースもあるだろう。いずれにしろ、コアなお笑いファンは、演劇・ミュージカル界の動向にも注目したほうがよさそうだ。

田井じゅん(エンタメウォッチャー)

1985年生まれ。神奈川県出身。専門学校在学中より、ミニコミ誌やフリーペーパーなどでライター活動を開始。一般企業への就職を経て、週刊誌の芸能記者に転身。アイドル業界や音楽業界を中心に、その裏側を取材中。

たいじゅん

最終更新:2021/12/06 07:00
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