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オアシズが女性芸人の変化の潮目だった!? 男化せずに自分らしい笑いを貫いた功績

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オアシズ・光浦靖子(写真/Getty Imagesより)

 11月4日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「SNS気にしすぎ芸人」を見ているときにふと出演していた蛙亭のイワクラさんに目が止まった。

 理由はテレビに出始めた頃よりも格段に、女性らしく綺麗になったからだ。華やかなオーラもあり、メディアへの露出が彼女を垢抜けさせたのだと思った。同じ回にぼる塾の田辺さんも出演しており、着ていた衣装が可愛らしく、本人のキャラと非常に合っていてこちらもやはり華があった。

 そう思った次の瞬間、一昔前ならこんな目で女芸人を見ることは無かったと気づいた。

 今回は”女芸人の変化”に焦点を当て”女芸人”を女性として見ることができていなかった元芸人の立場から、分析していこう。

 そもそも先ほどから連呼している”女芸人”という言葉は今の時代にそぐわない。今は”女性芸人”と呼ぶほうがしっくりくる。

 近年の女性芸人は、丁寧にヘアメイクをし、お洒落な服装でテレビは出演している。テレビ局にヘアメイクがおり、ある程度テレビに出るようになると専属のスタイリストをお願いするようになる。

 さらには渡辺直美のように自身のブランドを立ち上げ、若者のファッションアイコンになったり、その活躍はお笑い界だけには留まらない。彼女たちの可能性を広げたのは、間違いなく”女芸人時代”を生き抜いてきた諸先輩方の苦労と功績があったからこそである。

 もともとなぜ”女芸人”は化粧をしたり着飾ることをしなかったのか。それは間違いなく「芸人」という職業が男性中心のものだったからだ。従って芸人を目指す女性たちは男性と同じような芸をすることを当たり前とし、どれだけ感覚を男性に近づけ、如何に女性としての羞恥心を捨てるかという事を求められた。

 僕が子供だった頃、茄子の被り物をして下ネタを連発していた久本雅美さんや、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ)の「山崎VSモリマン」という企画で山崎方正さんとプロレスをとり脚光を浴びたモリマンのお2人、そして今でも第一線で活躍し、男芸人よりも体を張ってきた森三中など、ある意味、いわゆる女性の部分を捨てて男に混ざって同等に笑いをとり、その地位を不動のものとした女芸人は当時一目置かれる存在だった。

 もちろん当時もそういったタイプばかりではない。女性タレントを目指していたが喋りすぎたがゆえお笑い芸人にさせられたオセロさんのように、別の武器を活かし人気者になった芸人もいる。

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