モー娘。主演映画に出演していた謎のUFO男を追ったドキュメンタリ他UFO映画3本

　アメリカ、ネバダ州ラスベガスの国際空港で男が飛行機をジャックしようとして逮捕されたという話題。アメリカでハイジャックというと映画の題材かな、なんてうかつに笑えない時代になっているのだが、男の動機は「宇宙人に会うため」だった……。

　ネバダ州には「エリア51」と呼ばれる米空軍の基地があり、軍事機密としてその存在が2013年まで隠蔽されており「墜落したUFOを回収して密かに分析が行われている」というUFO研究家にはおなじみの都市伝説がある。昔から米軍の新型機の実験飛行などが行われており、偶然テスト飛行を見た一般人がUFOと勘違いした……という説が有力ではある。

　とはいえ「政府はUFOや宇宙人の存在を知っていながらそれを隠している」という陰謀論に憑りつかれた人々には恰好の研究対象であり、冒頭のニュースで逮捕された男も飛行機を乗っ取っ基地に突入するつもりだったという。

　同じ考えを持った陰謀研究家のリードは友人のダレル、ベンをともなってエリア51の真実を探るため、潜入を計画。暗視ゴーグルや妨害電波発信機、アンモニア検知器などを準備し、UFOマニアの仲間たちや父親が元エリア51の職員だったという女性、イェレナから基地内の地図や資料を手に入れる。エリア51の真実を知ったために消された（！）というイェレナの父親の代わりにリードは真実に迫ろうとする。

　真実究明に憑りつかれたリードの行動は無茶苦茶で、基地に潜入するためエリア51の職員宅に乗り込み、寝ている隙に寝室からIDカードを入手。不法侵入、窃盗だよ！あまりの無軌道ぶりにドン引きする友人たちに「真実を知るために必要なんだ！」と説得、サーモグラフィーを突破するための特殊スーツ（？）や体温を下げるための薬（？？）を飲んでいよいよ基地内へ。

　ひらめきと行動力で次々セキュリティを突破するも、警報が鳴り響き、リードとイェレナは仲間と離れ離れに。だが宇宙人が隠されているという地下施設まではあと一歩、彼を止めることは誰にもできない！基地の最深部S4に潜入したリードが見たものは……！

　リードたちが残したビデオのデータが地元の人間に拾われ、その内容が公開されたものが本作『エリア51』（2015）である……と、ここまで読んだ人にネタ晴らしをすると、これはいわゆる偽のドキュメンタリー、モキュメンタリーというやつで製作はホームビデオで自宅の様子を映してたら偶然超常現象が撮れていた、という『パラノーマル・アクティビティ』をヒットさせたオーレン・ぺリ監督作品。同じ手口じゃねえかよ！ すっかり騙されたわ！