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新庄剛志“ビッグボス”から学ぶ、理想の「令和上司」像 部下とのコミュニケーションも一流?

部下世代・清宮幸太郎選手とのコミュニケーション

 11月には、沖縄・国頭村で行われた秋季キャンプで、新庄ビッグボスが清宮幸太郎選手の脇腹あたりを触りながら「デブじゃね?」と指摘したことも話題となった。ネット上では、新庄ビッグボスのズバッとした指導ぶりを評価する意見もある一方で、飯田氏は「発言自体はパワハラ以外の何ものでもない。上司が部下に言ったらアウトです」と、ピシャリ。ただ、これも新庄ビッグボスが「昔(痩せていた時)のほうがもっと飛んでいた」と感じたからこそのアドバイスだった。説明を加えることを前提にセンセーショナルな言葉を放つのは、先に挙げた例と変わらない。

 ここで注目なのが、新庄ビッグボスが清宮に対して「痩せた方がモテるよ。カッコイイよ。スタイルのいい野球選手がベストでしょ?」と言葉を添えたことだ。洒落っ気を混ぜることで、清宮も必要以上に落ち込むことはなくなるだろう。新庄のこういった相手に対する細やかな気配りは選手時代から顕在。礼節や身だしなみに厳しいあの野村克也氏でさえ、阪神監督時代は実力抜きに新庄を気に入っていたなんて話もあり、ビッグボスの人たらしぶりがわかる。

「それは、就任会見で新庄さんが発した『ありがとうございました、を言える選手を育てていきたい』という言葉からも見て取ることができます。常識にとらわれない言動をする半面、基本的な礼儀はしっかりされているのでしょう。前ゼネラルマネージャーの吉村浩氏(現・チーム統括本部長)の名前を繰り返してその重要性を説いたりと、既存の幹部への心遣いも忘れていない。お礼をする、相手を立てる、配慮することはグローバルでビジネスをする上でも必ず必要な能力ですが、新庄さんはさすがメジャーを経験しているだけあって、そのあたりの感覚も培われていたのでしょうね」(同)

 2005年、球界再編問題の渦中にすい星のごとく現れたライブドア社長(当時)の堀江貴文氏は、既存のオーナーたちへの礼節を欠いたこともあって球界参入の願いは叶わなかった。一方で2015年、DeNAの南場智子会長は、球界のドン・渡辺恒雄氏の心を開かせたことで球界初の女性オーナーになったことは有名な話。いくら時代の寵児でも、やはり上の世代への敬意なくして旧態依然とした体制に風穴を空けることはできない。新庄ビッグボスは、そのことも肌感覚でわかっているのだろう。

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