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関西バラエティ番組事件簿

『オールザッツ』今年は神回決定!シモネタ絶好調・滝音ほかブレイク寸前逸材続出

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毎日放送『目指せ神回! オールザッツ漫才2021 大作戦会議~本番まであと598時間SP~』公式サイトより

 全国で人気のタレントを多数輩出し、またローカル番組らしい味わいがクセになる、関西制作のテレビ番組に注目する連載「関西バラエティ番組事件簿」。

 今回は、12月4日深夜にオンエアされた特番『目指せ神回! オールザッツ漫才2021 大作戦会議~本番まであと598時間SP~』(毎日放送)を紹介する。1990年から始まった、関西の年末の風物詩的番組『オールザッツ漫才』。過去、同番組でネタを披露し、そこでハネた芸人が全国でブレイクすることが多々あったことから若手芸人の登竜門に。かつては関西圏のみでの放送だったが、近年ではTverで見逃し配信もおこなわれるなど、全国のお笑いファンも楽しめるようになった。

 12月4日の特番では、そんな『オールザッツ漫才』の本番で、ネタを披露したいという芸人たちが登場。逸材が次々とあらわれ、観る者を驚愕させた。

ブレーク必至? kento fukayaのスカウトマンネタ

 特に筆者のツボだったのが、『R-1グランプリ2021』決勝6位のkento fukayaによる、シアトルマリナーズのスカウトマンのネタ。「ジョウジマ」「カクガリ」と元マリナーズ選手・城島健司さんの名前や特徴を織り交ぜたなんちゃって英語を操り、この特番に出演する芸人たちの仕事ぶりをチェック。サングラス越しに鋭く目を光らせ、その評価をスカウティングレポートに記録していく。

 そして番組出演者のアキナ・山名の不調(?)を見破り、スカウティングレポートに「山名 緊張?」「山名 不安?」と記述。kento fukayaは「リラックス」と山名のプレッシャーを解きほぐした。このスカウトマンネタは、どんな番組でも通用するはず。うまくハマれば、全国区で特大のホームランをかっ飛ばしそうだ。

 浅越ゴエが「期待の大型ルーキー」と太鼓判を押したのは、2017年結成コンビ・リアルの西垣大樹だ。アキナ、和牛らも「え、誰ですか?」と首をかしげるほど、知名度ほぼゼロのまさに秘密兵器。そんな西垣の自慢が肺活量のすごさ。落語『寿限無』に出てくる長い名前(長名)を息継ぎせずに言い切るネタを披露した。

 ところが「寿限無」の長名に少しでも言葉を付け足してしまうと、途端に肺活量がギリギリに。周りから「寿限無のあとに自分の本当の名前を付けて、ちゃんと自己紹介した方が良い」と施され、「にしがき…」と名字まではなんとか言うことができた。それでも、どんどん言葉を付け足していくと西垣の肺活量は限界に。息も絶え絶えになりながら奮闘するその姿に、全員手を叩いて大笑いした。

 この肺活量ネタはいろいろ応用が利きそうで、さまざまな長文で「息が持つかどうか」のチャレンジができるはず。「MBS(毎日放送)のまわりを歩いていた子を連れてきた?」と言われるほど素人っぽいルックスもウケそうだ。

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