中丸雄一の『旅サラダ』抜擢は“予兆”？ まことしやかに囁かれる、KAT-TUN解散の噂

　KAT-TUNの中丸雄一が、『朝だ！生です旅サラダ』（テレビ朝日系）のリポーターに就任するという驚きのニュースが報じられた。25年間、同番組の“顔”として活躍したラッシャー板前の後継者に抜擢された中丸だが、テレビ業界内でも「なぜ、中丸が旅サラダに……？」という困惑の声が出ている。

「『旅サラダ』はもう30年近く続いている長寿番組ですが、これまでの出演者や番組の構成を見ても、現役のアイドルが出るような番組ではない。リニューアルや視聴者層の若返りを図った番組サイドが中丸にオファーしたそうですが、ジャニーズ事務所ではこの仕事を受けるかどうか、かなり議論がされたようです。ただ最終的には、中丸本人が“やりたい”と意向を示したことで出演が決まったんです」（民放関係者）

　同番組内で「発掘！ニッポン　なかまる印」コーナーを担当し、全国各地から生中継でリポートを行う中丸。毎週末のロケは大変だろうが、うまくこなせば知名度も、好感度もアップするだろう。

　中丸は、ジャニーズタレントの中でも売れっ子のひとり。情報番組『シューイチ』（日本テレビ系）、バラエティー番組『家事ヤロウ!!!』（テレビ朝日系）に出演中で、『旅サラダ』を含めてソロでのレギュラーは現在3本。独自の“お茶の間路線”で大活躍しているのだ。

「ジャニーズ事務所は、中丸を明確に主婦層へ向けて売り込んでいる。これまで目立ったスキャンダルがないことはもちろん、しっかりと落ち着いたしゃべりが特徴で、ジャニーズに興味がない女性、また男性からも好感を得ているタレントです。メインMCを務める派手なタイプではないですが、今後も地道に長く稼げるタレントとして、ジャニーズ内でも重宝されています」（民放関係者）

　中丸は、嵐の二宮和也が開設したYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」でも、主要メンバーとして活躍中だ。今では、中丸は“座長”の二宮よりもチャンネルの運営にコミットしているという。

「嵐活休直後は落ち着いていた二宮ですが、俳優業で忙しくなってきたことで、中丸にかなりの部分を任せているようです。チャンネルの運営には、放送作家やディレクターが関わっていますが、中丸はスタッフと打ち合わせをして、企画をまとめて二宮に報告しています。中丸は動画編集もできるので、スタッフとともに企画を考えて、動画を作り上げることもある。二宮と中丸の連携はうまくいっていて、チャンネルも盛況なことから、缶コーヒー『WONDA』のCMに2人揃って起用されました。今後は『ジャにのちゃんねる』でもタイアップ案件などを行っていくとかで、そちらも中丸が仕切っていくようです」（民放関係者）

　レギュラー番組にYouTubeチャンネル……多忙すぎる中丸だが、“本業”ともいえるKAT-TUNの活動に関しては、ある問題が出始めているという。

「KAT-TUNは、昨年末に『NHK紅白歌合戦』に出場を果たしましたし、3月には10枚目のオリジナルアルバム『Honey』を発売するなど、表向きはとても順調に見えています。ですが、これまでドラマやレギュラー番組が多忙でなかなかグループの活動ができなかった亀梨に加えて、中丸もここにきて一気に忙しくなってきた。ジャニーズ事務所としても、これ以上、KAT-TUNがグループでの活動を続けることを限界だと考えているそうです」（民放関係者）

　そこで囁かれているのが、KAT-TUNが“有終の美”を飾るためのプランだという。

「昨年、KAT-TUNは紅白に初出場しましたが、SNSでは他グループのファンからも祝福や賞賛のコメントがあふれた。これまで、脱退メンバーも含めてさまざまなトラブルもあったKAT-TUNですし、いつまでも継続させておくのは、現メンバー3人のためにもよくないという声が事務所内でも出ているようなんです。苦労を重ねてきた3人には、それ相応の舞台を用意したい。となると、2年目となる紅白か、もしくは東京ドームなどの大きな会場がふさわしいとの意向だそうです」（民放関係者）

　ジャニーズの一時代を築いたKAT-TUNの行く末は、果たして。

小林真一（フリーライター）

テレビ局勤務を経て、フリーライターに。過去の仕事から、ジャニーズやアイドルの裏側に精通している。

こばやししんいち