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「パパにドーナツを…」ウクライナで起きている性暴力 戦争が白日に晒す、人間の最も醜悪な部分

おぞましい性暴力、ウクライナ侵攻の実態

 さて、戦争には性犯罪がつきものだといわれるが、ウクライナで起きているといわれる「性暴力」は、想像以上に酷いようだ。

 新潮によれば、このことを報じたのは英国の『タイムズ』(3月28日配信)だという。ウクライナ西部の都市・テルノービリで避難生活を送っている4歳の息子が、「パパのためにドーナツを買って帰ろうよ」という。だが、33歳の母親は真実を語ることができない。

 1カ月前の3月9日。首都キーウ近郊の小さな集落にロシア兵が押し寄せたという。無抵抗の証として門に白いシーツを被せていたが、ロシア兵たちには何の意味もなさなかった。

 2人のロシア兵が一家に踏み込んでくる。彼らはまず飼い犬を撃ち殺した。次に35歳の父親を。ボイラー室に隠れた息子は何も見ていない。そしてロシア兵たちは「第3の獲物」に照準を定める。

「黙れ」

 頭に銃口を突き付けられた母親は抵抗できない。

「さもないと子どもを捕まえて、お前の脳みそが家中に飛び散るところを見せるぞ!」

 次の瞬間、ロシア兵から悪魔の言葉が降り注ぐ。

「服を脱げ」

 二人のロシア兵が代わる代わる母親の身体を貪る。ボイラー室の息子は泣きじゃくっている。

「息子を黙らせろ」

 ロシア兵たちは数時間にわたって行為に及んだ。そして、ことを済ませると酒を呷り、酔い潰れた。

 酔っぱらったロシア兵の隙を突き、母親はボイラー室の息子を救出して宵闇の中脱出を試みた。

 家を離れる刹那、息子は前庭に転がる「遺体」を目にして母親に尋ねた。

「僕もこの人と同じように撃たれるの?」

 暗さでそれが誰だかわからない。つまり息子は知らない。父親が殺されたことも、母親が辱められたことも。だから息子は無邪気にせがむのだ。「パパにドーナツを」と、今でも――。

「ウクライナの検事総長はこの母親に対する性暴力の捜査を正式に開始し、当該ロシア兵の身柄拘束を求める請求を裁判所に提出しています。さらに、ロシア兵が別の少女を襲ったとの情報もある。ゼレンスキー大統領は、フランス議会でのオンライン演説でロシア軍による強姦行為を強く非難しています」(外報部記者)

 このようなおぞましい性暴力の存在が明らかになりつつある。これがプーチンの戦争の実態であると新潮はいう。

 戦争は人間の持っている最も醜悪な部分を引き剥がし、白日の下にさらけ出す。

 こんなおぞましいことが、日本と飛行機で12時間ぐらいのところで繰り広げられている。

 ロシアにもっと経済制裁を、圧力を掛けろという声ばかりが空虚に響く。今やらなければならないのは、制裁ではなく、この戦争を即刻止めることであるはずだ。

 ロシア軍が引かないなら、NATO軍がロシア軍と対峙し、ロシアに攻め込むことも辞さない。そんな強い覚悟を見せることを背景に、バイデンがプーチンと話し合うことが求められる。それができなければ、アメリカなんかいらない。

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