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細田衆院議長「2人きりで会いたい♡」女性記者へのセクハラ疑惑と新聞社の“他人事”

それでも「マスク外せない」日本人、これはむしろ儲けのチャンス?

「外すべきか外さざるべきか」それが問題だ。

 オミクロン株が減少傾向にある今、外出時にマスクを外してもいいのか、他人がほとんどしているのだから、外すべきではないのかが、社会問題化しようとしている。

 コロナが蔓延し始めたときから、マスクは日本人の嗜好に合い、コロナが去っても多くの人は外さなくなるのではないかといわれていた。

 男はともかく、女性は、目元だけ念入りに化粧すればいいから、楽といっては語弊があるだろうが、出勤時間の短縮にもなる。

 私は、コロナ禍で多くの我慢をさせられたが、街に出てすれ違う「目元美人」の多さに目を見張ったものである。

 秘すれば花。隠されている鼻から口元を想像し、さぞかし美しい人ではないかとあれこれ妄想する楽しみは、コロナ禍であればこそだった。

 第一生命保険は5月27日、恒例の「サラリーマン川柳コンクール」の上位10作品を発表した。

 時短営業やマスク着用など、コロナ禍で変わった生活習慣や、職場での様子を詠んだ作品が選ばれたが、中でも私は、この川柳が秀一だと思った。

「恋心 マスク外せば 花と散る」

 レストランなどで、食事を始めた女性が、おもむろにマスクを外すとき、相手の男性はマスクの下の顔を知っているからそれほどの感動はないのだろうが、私のように、近くのテーブルから盗み見ている者にとっては、至福の瞬間である。

 無論、女性がマスクを外した後、目をそらせる男どもが多いことは、彼女のせいではない。
 せっかくマスク生活が定着したのだから、新婚カップルも、結婚初夜、ベットに入るまでマスクをしたままで、事を始める直前にお互いが一斉にマスクを外すというのはどうだろう。

 そうなると「マスク離婚」というケースが多発することになるかもしれないが。

 選ばれた川柳の多くにマスクが読み込まれている。

「にこやかに マスクの下で 『うっせぇわ!』」
「マスク顔 確信持てず 見つめ合う」
「マスクとる 緊急事態 ノーメイク」
「あっ、マスク! 降りた階段 また登り」

 マスクはもはや日本の文化として定着したと、私は考えている。

 だが今週の新潮は、マスクには様々な弊害があるから、早く外すべきだ、岸田政権は、はっきりと「マスクを外せ、外へ出よ」というべきだと主張している。

 その主張は、母親や大人がマスクをしていると、子どもが親や周囲の大人の表情、特に笑顔を見ないで育ってしまうことで、精神的に不安定になり、将来コミュニケーションを取るうえで不利になるというのである。

 だが待ってほしい。外ではマスクをした大人が多いから、笑顔やたしなめている顔を見られないかもしれないが、家の中でもマスクを外さないということはないだろう。

 家にいる時間が長いのだから、母親や父親、祖父や祖母、兄妹、近所のおばさんなどの表情に接することは多いはずではないか。

 そう心配することもなかろう。

 私のような後期高齢者は、今日(5月29日)のように真夏日の炎天下をマスクをして歩くと、すぐに熱中症にかかかり、命の危険まであるから、他人と接触しない場所では、マスクを下げて鼻を出している。

 臨機応変というのが人間に与えられた「知恵」である。

 マスクをしていると、口呼吸が多くなる。そうなると前頭葉が冷えず、情動的な処理ができなくなって集中力が失われるといわれるそうだ。

 歯並びが悪くなったり、歯肉炎が増えるということもあるのだろう。

 マスクをして、背を丸めてスマホを噛みつくように見ながら歩くバカ者が多いが、彼ら彼女たちは、マスクを「自分を世間から守る道具」として考え、この居心地のいいマスクを手放そうとはしないのではないか。

 公認心理士でキキウェルの菊本裕三代表も、政府が「もうマスクを外してもいい」と号令をかけたとしても、マスクをしなくなる若者は、全体の3~4割程度ではないかといっている。

「理由は同調圧力と、マスクなしでは過ごせないという気持ちが、半々ではないかと思います」(菊本代表)

 このところ、80歳でも元気に生きることを説いて人気の精神科医・和田秀樹は、
「弊害はみな、岸田さんが意気地なし、安全宣言を出せないから起きています。7月の参院選が怖くて、世論に迎合しているのでしょうが、選挙後では遅い」

 と怒っていらっしゃるが、マスクは日本独自の文化、マスクのままかっこよく食事ができるマスク、顔の皮膚と全く変わらない「美人マスク」「美男マスク」、女性なら吉永小百合や綾瀬はるかそっくりのマスク、このマスクをしていれば80歳まで健康でいられる健康増進マスクなどを発明し、世界に輸出したらどうだろう。

 せっかくマスクが定着したのだから、外すことばかり考えないで、それを逆手にとって、世界に一つの「花」を咲かせたらいいのではないか。

 そんな愚にもつかないことを考えている。カネはないが時間だけはまだ少しはある老人ならではのたわ言ですがね。

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