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ANNとJUNK「芸人ラジオ」の変遷に見る、ニッポン放送の復活とTBSラジオの凋落

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『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)Twitter(@neta_sand

 5月16日と23日の2週にわたり、『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)が特集したのは、“芸人ラジオ”であった。

 端的に言うと、「オールナイトニッポン」を擁するニッポン放送と「JUNK」を擁するTBSラジオの特集だ。大竹まこととオテンキのりが“顔”として奮闘する文化放送と、JFNが放送する『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は、特集には含まれないらしい。

 番組内では、昨今の“芸人ラジオ”が盛り上がった契機としてradikoの存在が紹介された。確かに、radikoの登場は革命だった。筆者(40代)はラジカセのアンテナを伸ばしても電波状況が悪いニッポン放送の受信に悪戦苦闘した記憶があるし、radikoによって地方の番組まで聴取可能(有料)になったのは間違いなく画期的だった。ただ、老害の戯言としては、radikoで聴くとAM放送まで音がクリアになった結果、ラジオならではの“密室感”が喪失したという印象もなきにしもあらずだ。

“芸人ラジオ”が盛り上がったもう1つの要因に、コロナ禍による自粛生活も挙げられると思う。ラジオ人気の盛り上がりに拍車が掛かったのは、おそらくここ2~3年だろう。

 最近の流れとして付け加えたいのは、ニッポン放送の盛り返しだ。一時期の「オールナイトニッポン」は人気&内容ともに激しく低調で、TBSとの対立構造では明らかに劣勢だった。しかし、今年4月実施の「首都圏ラジオ聴取率調査」では『乃木坂46のANN』『ナインティナインのANN』『オードリーのANN』が同時間帯の単独首位を、『星野源のANN』『佐久間宣行のANN』は同率首位を獲得しているのだ。

『オードリーのANN』躍進が、ニッポン放送の反撃の狼煙になった印象。かつて、ナイナイのANNでさえ3社程度のスポンサーしか付いていない時期もあったが、よくぞあの状況から盛り返した。ポッドキャストにも優秀なパーソナリティを配してくるし、同局の復活はラジオの復権に大きく影響している。

 2019年、ニッポン放送のトップに就いた檜原麻希社長がやり手ともっぱらの噂だ。なぜか自ら盛り下がっていったTBSラジオの凋落とも、鮮やかにリンクしている。

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