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ANNとJUNK「芸人ラジオ」の変遷に見る、ニッポン放送の復活とTBSラジオの凋落

「JUNK」パーソナリティの固定化、高齢化はいつまで続く?

 現在、「JUNK」は全曜日のパーソナリティが芸人である。「JUNK」スタート時(2002年)のローテーションは前述のとおり。同時期、ANNは以下の面々だった。

月曜:Gackt
火曜:押尾学
水曜:aiko
木曜:ナインティナイン
金曜:ビビる大木

 芸人オンリーで布陣を固めるTBSとは明らかに彩りが異なる。以下は、20年間ずっと「JUNK」に携わる宮嵜守史プロデューサーの証言だ。

「(『M-1グランプリ』が始まったことで)2002年はお笑いが注目されつつあったし、その前の『UP’S』で数字を牽引していたのは伊集院さんと爆笑さんだった。『じゃあ、全部1週間通してお笑いで』と。あと、少なからずANNへのカウンターみたいなところはあったと思うんですけど」

 その後のTBSの躍進を見ると、間違いなく正しい判断だった。ただ、決して“芸人ラジオ”が最上とは思わない。前述の古田新太をはじめ、『大槻ケンヂのANN』『デーモン小暮のオールナイトニッポン』など、芸人外の人材からも多数の名番組は生まれたし、芸人至上主義を貫いていたらCreepy Nutsには打順さえ巡ってこなかった。今、聴取率調査で無類の強さを見せるANNの水曜日は、1部を乃木坂46が、2部は佐久間宣行が担当しているのだ。どちらも芸人ではない。

  逆に、現在(2022年)の「JUNK」の布陣を改めて確認してみる。

月曜:伊集院光 深夜の馬鹿力
火曜:爆笑問題カーボーイ
水曜:山里亮太の不毛な議論
木曜:おぎやはぎのメガネびいき
金曜:バナナマンのバナナムーンGOLD

 顔ぶれが固定化しすぎ、高齢化しすぎだと思う。伊集院は54歳、爆問は57歳、山里は45歳、おぎやはぎは50歳、バナナマンは49歳(設楽)と50歳(日村)だ。どの曜日とは言わないが、ずっと前から枠を空けてほしい芸人がはっきりと存在する。もしその枠が空けば、皆の期待を背に受けて空気階段かハライチがその席に収まるだろうし、東ブクロのスキャンダルがなければ『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』が「JUNK」の仲間入りを果たしていたような気もする。

 早稲田大学のインタビューサークル「人物研究会ネット」が宮嵜Pにインタビューしたテキストを読むと、氏は「番組の立ち上げから終了まで、よほどのことがない限りスタッフの入れ替えはしません。ある種、番組やパーソナリティと心中する文化があります」と発言している。番組、芸人、スタッフへの思い入れゆえだろう。この膠着状態は、まだ続くのかもしれない。

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