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シンガーソングライター・ZIN インタビュー

香取慎吾からGANMI、KOJOEともコラボするシンガーソングライター・ZINって何者?

香取慎吾からGANMI、KOJOEともコラボするシンガーソングライター・ZINって何者?の画像1
写真/石田寛

 今年1月9日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)における「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」で、Yaffleが2021年の年間ベスト7位に選んだVivaOla「My Moon」。この曲のフィーチャリング・ゲストがZINだ。

 福岡出身、大阪を拠点に音楽活動を始め、ニューヨーク留学を経て現在は東京を拠点にしているZINは、SIRUPらを擁する集団 「Soulflex」のメンバーとしても知られているが、これまでルンヒャンらとのユニット「TOKYO CRITTERS」としても活動したほか、この4月にKOJOE、BUPPONと発表した『Scent』を筆頭に、数々のコラボ作品もリリース。BTSの全米ナンバーワンヒット「Butter」の振り付けに参加したことでも知られるダンスエンターテインメントグループ・GANMIともコラボ曲を発表している。加えて、前述のVivaOlaを始めゲスト参加曲も数多く、香取慎吾らにも楽曲提供をしており……とその活動は実に多彩だ。

 一体、ZINとは何者なのか? 現在は自身初のフル・アルバムをじっくり制作中だというこの才能の実像に迫る。

――この2~3年、2020年ぐらいからすごいリリース量が増えたなって印象なんですけど、それって自然にそうなった感じですか?

ZIN コロナ禍に入ったばかりのときぐらいから、ライブが本当にできないっていう状況になって。露出がないじゃないですか。何か動き続けなきゃ、みたいな感じで、ほぼ毎月リリースしてたんですよ。フィーチャリングも含め。シングルだけじゃなくてEPも出したし、Soulflexもやってたし、フィーチャリングもやってたし、なんか必死でした。2020年が特に。「止まっちゃ、やばい」みたいな感じでしたね。

――Soulflexは今年、東京・大阪でのビルボードライブ公演をやって、秋には主催イベント『MILESTONE』も控えていて、活発なイメージです。

ZIN でも予定は今のところそれだけですね。Soulflexは基本、テーマが「無理なく」。多分ずっとこの感じだと思います。この感じで僕らもいたいっていうか、あんまり規模感広くすると、“遊ぶ感じ”じゃなくなってくるっていうか。遊んでたいんですよ、Soulflexは。

――とにかく個人の作品だけでなく、コラボレーション、フィーチャリング・ゲスト、楽曲提供と数が多いんですが、たとえばコラボと自分のリリースとでは感覚は違いますか?

ZIN 違いますね。ソロだとジャッジする人が僕だけなのでけっこう時間もかかるし、ある種ずっと不安な感じなんですけど。人とやると、僕がヴァースとか入れてデータ送って「めっちゃいいね」って言ってもらえて、「いいんだこれで」っていう安心感もあったり(笑)、何かやりとりがあるっていうのが、単純におもしろいですね。

――ゲスト参加曲だと、VivaOlaの「My Moon」ってZINくんの歌から始まりますよね。

ZIN 斬新ですよね(笑)。VivaOlaとやったのはこれで2曲目なんですよ。1曲目は彼の「Runway」て曲のリミックスで。レコーディングの日に初対面だったんですけど、それまでデータでずっとやりとりしてて。でもレコーディング終わって中華食べに行って、そこで意気投合して「もっとやろうぜ」ってなって、それであの曲ができたって感じです。

――VivaOlaは元々は知り合いではなかったわけですが、コラボしてる人とは基本、前から繋がりがあって、みたいな?

ZIN いや、そうでもなく。BUPPONさんとKOJOEさんに関しては、BUPPONさんは滋賀のライブイベントで1回だけご一緒したことがあって、でもそのときだけだったんですよ。僕は確か次の予定があって最後までいられなかったから、そんなに喋ってなくて。KOJOEさんも、もちろん知ってはいたけど、お会いしたことなくて。で、滋賀のイベントの何日後かにBUPPONさんから急に「KOJOEって知ってる?」って連絡が来て。「作品作ろうって言ってんだけど、どう?」みたいな。「え、俺ですか?」みたいな(笑)。

――BUPPON、KOJOEとの『Scent』は2年ぐらいかけて作ったとありましたけど、どういう経緯だったんですか?

ZIN 最初はKOJOEさんプロデュースでEPを作るっていう話だったんですよ。で、手始めに1曲「Realise」を作って、次に「Life is」を作って。KOJOEさんはちょうどそのとき大阪にもスタジオを作り出してて、東京と行ったり来たりで。BUPPONさんは山口に住んでて、僕は東京にいて、集まるのが大変だったんです。でもレコーディングは絶対みんなでやろうみたいなところがあったんで、データで遠隔でやりとりすればもっと早く済んだんですけど、でも一緒に作ってるっていうのをすごい大事にしてたんです。で、2曲シングル出た後に、さらに4曲ぐらい作って、「あ、できたね」ってなったんですけど、KOJOEさんが「なんかめっちゃいいから、もうちょっと増やしてアルバムにしよっか」みたいな。そういうことやってるうちにKOJOEさん、今度沖縄にスタジオ作るって沖縄に行きはって、ていうのもあり(笑)、なかなか集まれなかったっていうのがあって、2年ぐらいかかっちゃったんですよね。

――でもだからこそ、アルバム通してひとつの軸があって、ちゃんと全員が同じ方向を向いて作ったって感じがあるわけですね。

ZIN なんか焦って出すもんでもないかっていう感じだったんで。いいものを作ろうっていうのが大前提だったんです。(1/3 P2はこちら

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