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コムドットはなぜ、シャネルから起用された側なのに炎上したのか?

声をかけやすいとナメられやすいは近い

 YouTubeというのは多かれ少なかれ出演者のプライベートを切り売りして動画を作る。プライベートが見えるというのは視聴者にとって、とても親近感が持てるのでYouTuberは、良くも悪くも一般人の延長線上にいるような位置づけになる。その反面、親近感が持てる存在は正直、ナメられる。親近感が持てないほど街で声を掛けづらいのは、皆さんもわかると思う。

 例えば大御所の俳優とコメディ俳優だったらコメディ俳優の方が声を掛けやすい。俳優よりバラエティ番組などに出ているタレントの方が声を掛けやすい。

 そしてそんなタレントより、YouTuberの方が圧倒的に声を掛けやすい。これは芸人に匹敵するほどだ。芸人というのはびっくりするほどナメられる。呼び捨てにされることなど当たり前。なんだったらアンジャッシュの児島さんのように、わざと名前を間違えてツッコミを強要されることまである。芸人がギャグやツッコミをさせられることなど日常茶飯事だ。

 そう考えるとYouTuberと芸人は視聴者から見たら同じような位置にいるのかもしれない。タレントは触ることが出来ない「高嶺の花」。YouTuberや芸人はメチャクチャ憧れられる「学校の人気者」といったところではないだろうか。

 YouTuberだから今回、非難されたのかというとそういうわけでもない。YouTuberだろうが芸人だろうが、非難されない人もいる。

 ではなぜコムドットが非難されたのか。それはコムドットが自分たちで作り上げているブランディングがハイブランドと相反するものだったからだ。

 コムドットのメンバー自身は、ハイブランドの洋服や装飾品に身を包んでいる。さらにお金を湯水のごとく使う企画をしたり、お金を稼いでるというアピールをすることもある。しかし根本が「地元ノリを全国へ」という完全に庶民的で少し幼稚なスローガンを掲げていることにより、青年というよりやや子供っぽく見えてしまうのだ。なのでいくらハイブランドを着ようと、子供がお金を持っていきがっているようにしか見えないのかもしれない。

 本人や周りのYouTuber、ファンの方たちは十分コムドットや自分たちのことを大人だと思っているのだろうが、シャネルというハイブランドの購買層の大半はもっと大人でなので子供と思われても仕方ない。子供とハイブランドはちぐはぐに感じてしまうものだ。

 ハイブランドを買う人たちにとってその、ブランドが起用する人物のキャラクター性というのはとても重要で、YouTuberだったらHIKAKINさん、芸人だったら野生爆弾のくっきーさん辺りは、ハイブランドとコラボしても非難されないはずだ。

 まずHIKAKINさんの場合、Youtuberのパイオニア的存在で、その収益が一過性のものでは無いというのを証明している。つまり億単位の収益を長年稼ぎつつけている人物とハイブランドは分相応の関係性なのだ。コムドットはHIKAKINさんほど稼いでいるわけでも、一過性でないと証明したわけでもない。なので分不相応に思われたのかもしれない。

 そして野生爆弾のくっきーさんの場合、我々常人には計り知れない才能が剥き出しになっており、もはや芸人という枠を飛び越え、アーティストと言っても過言ではない。

 いや、くっきーさん自体がアート作品になっている。くっきーというアートがシャネルというブランドと、どうコラボするのか。それこそ先述したシャネルというブランド自体に新たな革命を起こしてくれるような気がして、見てみたいとすら思える。

 さすがにコムドットに対してこれを望むのは無理な注文だと思うが、そのくらい期待感を持たせてくれるのであれば、ここまで非難されることもなかったであろう。

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