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チョコプラ深夜2時新番組『チョコプランナー』に学ぶ、吉本のプッシュなくてもブレイクする術
2022/10/08 19:00
テレビ朝日 チョコレートプラネット バラバラ大作戦
テレビ朝日の若手ディレクターが手掛ける平日深夜のバラエティ枠「バラバラ大作戦」が、10月からリニューアルされている。
『ランジャタイのがんばれ地上波！』（火曜深夜2時36分～）、『シソンヌ長谷川×○○のキマリ』（水曜深夜2時16分～）などなど、深夜帯ならではの挑戦的な新番組が始まっている。とりわけ、10月4日からスタートした、チョコレートプラネットの新しい冠番組『チョコプランナー』（月曜深夜2時16分～）が注目を集めている。
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— 【テレ朝公式バラバラ大作戦】チョコプランナー@chocoplanner) October 4, 2022
『チョコプランナー』は、チョコレートプラネットの2人が、“企画プランナー”となってさまざまな新しい企画にチャレンジする内容だ。
ここで改めて言わずともわかるかもしれないが、チョコプラといえば、フジテレビの伝統枠、土曜夜8時の『新しいカギ』でメインキャストを務めるほか、日本テレビ系『有吉の壁』などゴールデンタイムでも大活躍している当代きっての人気芸人。にもかかわらず、彼らの新番組が深夜2時台にスタートすることについて、「異例だ」という声が続出している。
「チョコプラの人気、知名度、安定感があれば、深夜の冠番組と言っても、11時台もしくは0時台でもおかしくない。テレ朝でも月イチペースで『チョコプラCUP』という番組を深夜0時台に放送していましたし、今回の『チョコプランナー』がまさかの2時台というのは、普通で考えれば“格下げ”なんですよね。チョコプラがこの枠での新番組を断らずに引き受けていることに、驚く関係者も多いですね」（バラエティ関係者）
ゴールデンタイムでメインを張れるくらいの人気芸人だというのに、新たな冠番組が深夜2時台なのは、どういう事情があるのだろうか？
「単純に、チョコプラは“そこまで高く売っていない”ということですね。番組の放送時間や“格”を重視して仕事を選んでいないということ。挑戦的な新番組にも貪欲だし、どんな時間帯であろうが、しっかり仕事をこなすのがチョコプラの強み。それがスタッフから信頼されるゆえんなんですよ」（お笑い事務所関係者）
そもそも、吉本興業は、チョコプラのことを特別プッシュしているわけではないとも言われている。
「吉本は、伝統的に賞レースの優勝芸人を優先して押しています。『新しいカギ』のレギュラーであれば、チョコプラではなく『M−1チャンピオン』である霜降り明星こそが、吉本の“推し”なんですよ。
賞レースで優勝していないチョコプラは、特に吉本の“力”を借りたわけではないものの、IKKOさんのモノマネやTT兄弟などのヒットネタを生み出し、自力で売れていったパターン。そういった企画力と、ギャラや待遇で仕事を選ばないスタンスで、テレビ局の信頼を勝ち取っていったわけです。
また、吉本もチョコプラが人気者になったからといって、そこから無理に格を上げようとはせず、変わらず深夜番組の仕事でも受けている。いつまでも“若手”のスタンスを崩さないことが、チョコプラ人気の基盤になっているんですよね。今回の『チョコプランナー』などは、まさにその象徴的な番組だと思います」（同）
裏を返せば、チョコプラがもしも『キングオブコント』で優勝していたならば、いまのような立場はなかったということなのかもしれない。
「吉本で売れるには賞レースで優勝することが手っ取り早いのは事実です。でも、チョコプラは優勝しなくても、のし上がっていく“道筋”を吉本と後輩たちに示した。もちろん、チョコプラの2人に才能があったからできたことではあるものの、他の芸人には素晴らしいモデルケースになっていますよ。賞レースで結果が出ない芸人がもっとも見習うべき存在でしょう」（同）
チョコプラはYouTubeでも、次々とヒット企画を生み出しており、活動の場も広い。才能が必要なのはもちろんだが、芸人がブレイクを果たすには、自分たちのネタを倦まず弛まず発信し続ける努力こそが重要なのだろう。
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1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。
最終更新：2022/10/08 19:00
