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映画『オカムロさん』公開記念、女優・桜田茉央✕プロデューサー・叶井俊太郎対談

サイゾーが(また)過激なホラー公開!映画『オカムロさん』に映倫「首切られすぎ」

「人それぞれの死に顔がある」

叶井:実際に完成した映画を観てどうでしたか?

桜田:しっかり怖かったです。グロ描写も多いし、怯えながら観ていました。観て以降私、まだ1回もオカムロさんを検索できてないです。

叶井:映画の中では「オカムロ」って検索したら死ぬからね。

サイゾーが(また)過激なホラー映画公開!映倫『オカムロさん』は「首切られすぎ」の画像3
『オカムロさん』は、桜田さんのすぐ後ろにいるかも…

桜田:オカムロさんって突然やって来て、ふと振り向いた瞬間とかに襲ってくるから、何回もビクつきながら観ました。生首が飛ぶシーンもたくさんあって……。現場で撮影しているときは、どんな映像になるのかイメージできない部分もあったんですけど、完成した映画を見たら、本当に十人十色の死に顔でしたね(苦笑)。

叶井:生首は全部で30人ぐらい切られていますから。

桜田:目をつぶって安らかな表情もあれば、舌を出した苦悶の表情もあって、人それぞれの死に顔があるなと。

叶井:映倫に「首切られすぎ」って言われましたから。生首の数が多すぎると。まあ、そこは説得してなんとかR 15になったんですけどね。刀が首に入って切れるところまで映像にしっかり写したらR18になる可能性が高いんですよ。

――R指定ってやはり興行的に重要なんですね。

叶井:R18だと配信で売れなくなるんですよ。「Prime Video」も「Netflix」も、R18指定がないからエロと暴力に厳しくて。だから、予め監督にもR15に収めるために「刃物が体を通っちゃダメよ」とかは伝えていたんです。「シーン切り替えて首が飛んでいるみたいな編集ならいいけど」って。

桜田:確かにモロのシーンはなかったですね。刃物が当たるまでシーンと、首を前でかき切るみたいなシーンは一瞬、あって。それがまた、観てられない怖さを作っていました。

叶井:編集も大変だったと思うよ。まだ22歳の日大芸術学部出たての監督ですけど、自分で監督も脚本も編集もCGも出演もやって。松野監督の印象はどうでした?

桜田:どんどんコメントして、役者に演技をつけるようなタイプの監督ではないのかなという印象でした。でも監督の頭の中にしっかりした映像イメージみたいなものがあるんだな、と感じました。私の考えも最後までしっかり聞いて咀嚼してくれる監督だったというか。

叶井:監督から具体的に演出的な指示とかなかったんですか?

桜田:シーンの流れの説明だけで、演技について松野監督と打ち合わせらしいことはなかったです。

サイゾーが(また)過激なホラー映画公開!映倫『オカムロさん』は「首切られすぎ」の画像4
チャラっとしてるように見えて、意外な想いがあった…!

叶井:ぶっつけ本番? そりゃ監督の演出はほしかったでしょ。台本だけだと逆に難しかったんじゃない? まあ、俺も現場にいたけど、長編作品としては今回が初監督でスタッフもみんな年上だから、少なからず圧倒されて緊張していたのはあるかもしれません。

 ご自身の出演シーンはどうでした? 生首わざわざ別撮りしたのにカットされちゃってたね。

桜田:正直、自分の生首を見たかったなというのはあって(笑)、それはちょっと寂しかったです。でも、こんなシーンになったんだと感動しました。わりと生活感のあるシーンでしたけど、それが怖くもあって。

叶井:シーンとしては短いですけど、良いシーンでしたよ。

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