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川口春奈×目黒蓮『silent』TVerお気に入り登録90万突破の圧倒的“数字”

2022/10/13 11:00

川口春奈 目黒蓮 TVer silent 木曜劇場

川口春奈×目黒蓮『silent』TVerお気に入り登録90万突破の圧倒的“数字”の画像 — フジテレビ総合エンタメメディア「フジテレビュー!!」より

　川口春奈主演、Snow Man・目黒蓮が共演するフジテレビ系木曜劇場『silent』の勢いがすさまじい。10月6日にスタートしたばかりだが、見逃し配信のTVerを中心にネット人気が急上昇しているのだ。

　第1話の無料見逃し配信（FOD、TVer、GYAO!の合計）は、配信開始から2日間（10月6日～7日）で160万回再生を突破。これは今年1月期に放送された月9『ミステリと言う勿れ』の145万回を超え、フジテレビとしては過去最速の記録となった。11日には、同じフジテレビの『親愛なる僕へ殺意をこめて』が6日間（10月5日～10日）で200万回再生を突破（223万回）したと発表したが、TVer総合ランキングでの推移を見るかぎり、『silent』はこれを上回る勢いと見られる。

　というのも、『silent』は放送翌日の金曜深夜にTVer総合ランキングで1位となったあと、火曜の昼まで4日間近く首位を独走。同じフジテレビの月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』が10日にスタートした影響で、『PICU』に首位を奪われたものの、以降もずっと2位をキープしているのだ。『親愛なる僕へ殺意をこめて』もトップ5を維持しているが、『silent』の勢いは目を見張るものがある。

　それはTVerのお気に入り登録者数にも現れている。放送直前は24万ほどだった『silent』のお気に入り登録者数が放送後に急伸し、9日には70万台にまで膨らんだことは以前にも伝えたが、12日深夜時点ではなんと92万人にも到達している。12日に第2話が放送された『親愛なる僕へ殺意をこめて』のお気に入り登録者数が51.2万人であることを考えると、『silent』の数字がいかに圧倒的かがわかる。

　TVerではドラマが圧倒的に見られており、毎期発表される「番組再⽣数ランキング」でトップ10のすべてをドラマが占めることも珍しくない。だが一方でお気に入り登録者数となると、継続して放送されるバラエティ番組に比べ、ほとんどが1クールで終了してしまうためにドラマのお気に入り登録者数はあまり伸びることはなく、40万人を超えるだけでもすごいという程度。『silent』の90万超えは、『相席食堂』（ABCテレビ／84.8万人）『あざとくて何が悪いの？』（テレビ朝日系／76.2万人）『マツコ＆有吉かりそめ天国』（同／73.8万人）『あちこちオードリー』（テレビ東京系／70.9万人）といった人気バラエティ番組をも超える数字なのだ。

　SNSでも、『silent』の公式Twitterアカウントのフォロワー数は30万人を突破。Instagramとなると40万人を突破している。初回放送の世帯視聴率は6.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）という結果だったが、配信で強さを見せる作品になることは間違いなく、ネット人気を受けて視聴率が上がっていく可能性もあり得る。

　『silent』は演出や脚本の細やかさと、聴覚がほぼ失われた佐倉想を演じる目黒蓮の熱演シーンも相まって高い評価を受けている一方、「ベタなラブストーリー」という声も上がっているが、だからこそ人気があるのではとも考えられる。

　かつては王道ラブストーリー枠だった月9は近年、医療モノ、刑事・探偵モノ、裁判モノ中心にシフトしており、ストレートな恋愛作品となると2017年1月期の『突然ですが、明日結婚します』まで遡る。代わって“胸キュン枠”として知られるようになったTBSの火曜ドラマも、ここ最近はお仕事モノの要素を強めたり、「偽装夫婦」「高校生とアラサー女性カップル」「期間限定の“恋の取り組み”」「親子で婚活」といった変則的な設定が続いており、『silent』同様に川口春奈が主演した『着飾る恋には理由があって』も、インフルエンサーが料理人や芸術家らと高級マンションでルームシェアするという、少々浮世離れした物語だった。昨年は映画『花束みたいな恋をした』が大ヒットしたが、『silent』への期待感も、日常と地続きの「ベタなラブストーリー」に渇望していた人が多いということかもしれない。

　フジテレビのさらなる新記録も打ち立てそうな『silent』。気になる物語の行方だけでなく、どこまで“数字”を伸ばすかも注目されそうだ。