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狂人・松村邦洋の天才性。ビートたけしものまねを“発見”レジェンドの半生

『電波少年』を降板した真の理由とは?

 97年、松村は『電波少年』を降板した。

「僕も新聞で知ったんですけど、『松村、卒業』って」(松村)

 表向き、松村降板の理由として伝わっているのは以下である。

「テレビ朝日の『サンデージャングル』って番組の前の阪神・巨人戦のゲストで出させていただいたときに、ちょうど中継が終わったら『サンデージャングル』が始まるから、『サンデージャングル見てください!』って言ったら、たまたま『電波少年』も30分押して(『サンデージャングル』の)真裏になっちゃったんです」(松村)

 つまり、自身のレギュラー番組『電波少年』の中で、裏番組の宣伝をしてしまったということ。この失言を『電波少年』スタッフが面白がり、それがそのまま「松村、卒業」につながった……という形だ。

 真実は、おそらく別にある。松村が降板する1年以上前から、猿岩石のヒッチハイク旅を皮切りに『電波少年』は方針が変わりつつあった。いわゆる、長編ものにシフトチェンジしようとしていたのだ。その方向性の中で松村の存在意義を見出すのは難しくなり、松村は降板という形になってしまった。

 以降、本人の中では芸人としてスランプ期に突入していたらしい。

「(『電波少年』から)飛び出したら、(他の)番組ではわりと大事にされるんですよね。やっぱり、大事にされると大事にされるで自分じゃないなって。『電波少年』(のレギュラー)が終わって、スタッフのありがたみがわかりましたね。(ロケで)おいしい刺身を食べてたら、本当においしい刺身を食って終わるとか。屋形船に乗ってたら、最後まで屋形船だったりとか。(船が海に)落ちないし、『いいのかなあ?』と思って」(松村)

 普通のタレント扱いをされると、物足りなさを感じていた松村。この頃の彼は、少し病気に近い気がする。

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