「わかめラーメン」で富山ブラック、塩、そしてカレー!?　いつもと一味違う新作3品をレビュー

わかめとカレーの絶品マリアージュ！
「人気ラーメン店とつくるわかめラーメン カレー味」

　3つめは、「人気ラーメン店とつくるわかめラーメン カレー味」214円（税別）。「塩味」と同じく「人気ラーメン店とつくる」と題した「わかめラーメン」発売39周年記念商品。北海道・苫小牧の「味の大王総本店」とコラボしたカレー味のわかめラーメンとなっています。

　北海道の室蘭や苫小牧周辺では、ご当地ラーメンとしてカレーラーメンが供されるお店が多くあります。そのカレーラーメンの発祥のお店として知られるのが、苫小牧の「味の大王 総本店」。エースコックの「全国ラーメン店マップ」シリーズで、何度かカップ麺化もされている有名店です。

「味の大王 総本店」のカレーラーメンは、スープよりもルゥに近いのではないかと思しきとろみの強い濃厚なカレースープが特徴ですが、具にわかめが使われているのも特徴的で、カレーとわかめはちょっと驚くレベルで好相性なんです。

　エースコックの中の人は今回、わかめとカレーを合わせたかったがゆえに「人気ラーメン店とつくる」企画を立ち上げたのではないかと勝手に推測しています。

　カレーに味噌を加えた、ちょっと和風のカレー味スープ。ガーリックでキレを加えていますが、基本的にはわかめラーメン仕様のあっさり味で、「味の大王 総本店」のこってりでドロッとしたカレースープとは違ってサラッとしています。いつものわかめラーメンの特徴であるごまの風味やスパイスはありませんが、ガーリックがごまやスパイスに負けない存在感がありました。

　具はわかめとコーン。こちらにもメンマやごまは入っていません。実際の「味の大王」のわかめと同様、やはり今回もわかめの磯風味とカレー味のスープの相性は抜群で、なぜこの組み合わせがもっと広まらないのか不思議なくらい。福神漬やらっきょうと並び立って然るべき。ココイチやゴーゴーカレーもトッピングメニューに今すぐわかめを加えた方が良いと思います！ 　相性が良いのレベルを超え、これはマリアージュでしょう。

「味の大王」のわかめがあまりにおいしくて、自分の家でもカレーにわかめを入れてみたことがありますが、スパイシーなカレーの方がわかめと合うように感じました。

いつもの「わかめラーメン」で「温新知故」!?

　エースコックの大定番ブランド「わかめラーメン」の変わり種商品を3つ食べましたが、強い醤油とスパイスを効かせながらも、わかめラーメンらしいわかめ風味やごまの香ばしさを失わない「BLACKしょうゆ」、しれっと「わかめラーメン しお味」として出ていても違和感なさそうな「ぜんや」、そしてわかめとカレーの相性が良すぎる「味の大王」と、それぞれに趣向を凝らしていて意図を十分に感じられるおいしい商品でした。

　同時に、いつものわかめラーメンの、わかめの風味、ごまの香ばしさ、そしてスパイスの程よいバランス感が偉大であることも改めてわかるかと思います。「温故知新」ならぬ「温新知故」で、今回の3品を食べたあとに、改めていつものわかめラーメンも食べてみることもおすすめします。が、4杯もわかめラーメンを食べたら毛量がすごいことになりそうですね。

オサーン（カップ麺ライター）

カップ麺ブロガー＆ライター。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。@ossern／「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」

おさーん