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ペヤングなのにオチがない!?「九州もつ鍋風やきそば」をまじまじレビューしてみた

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2022年10月17日発売「ペヤング 九州もつ鍋風やきそば」214円(税別)。筆者撮影、以下同

 毎週のように新商品を発売し、今年も絶好調のペヤング。ネタ路線から真面目路線に転向しつつありますが、まだまだ「獄激辛」や「ペタマックス」シリーズのトラウマが根深く、ペヤングの新商品が出るたびに「これはネタか? 真面目か?」と半信半疑になります。

 今回レビューするペヤングの新商品「ペヤング 九州もつ鍋風やきそば」214円(税別)もまた、ネタ系か真面目系か悩んでしまう商品ではないでしょうか。

 焼そばともつ鍋を結びつける合理性がないのでネタの雰囲気はあるものの、普通においしそうでもあります。

ペヤングは「もつ」に並々ならぬこだわりアリ

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「ペヤング 九州もつ鍋風やきそば」(2022年10月17日発売)

「九州もつ鍋風」との商品名ですが、九州でもつ鍋といえば博多なので、おそらく「博多もつ鍋」の味を再現した商品だと思われます。

「北海道日本ハムファイターズ」や「東北楽天ゴールデンイーグルス」のように、フランチャイズ地域よりも広く命名することで、多くのファンを獲得する意図があるのでしょうか。それとも、ユル~くもつ鍋の味を再現するために、あえて「博多」ではなく焦点をボカして「九州」にしたのでしょうか。「ペヤング」だと後者っぽい気はします。

 ペヤングは、ホルモン焼きを再現したり、レトルトのもつ煮を使ったりと、これまでにも多くの「もつ」を使った商品を出しており、並々ならぬこだわりを示してきました。今回もこだわり抜いた商品となっているのか、注目です。

「もつ」を使ったペヤングのレビュー記事↓

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どんな店を想定しているのだろうか?

 パッケージには居酒屋風の店内が描かれており、壁にメニューが貼られています。貼り出されているメニューは「やきそば」「もつ鍋やきそば」「もつ鍋」の3種類。これはいったいどんなお店を想定しているのでしょうか。

 もつ鍋専門店だけどなぜか焼そばもおいしい店で、「もつ鍋やきそば」は、まかないメニューからお店の看板メニューまで上り詰めた「つけ麺」とか「台湾まぜそば」みたいな存在かもしれませんね。もちろん全部妄想ですけど。

「ペヤング 九州もつ鍋風やきそば」の内容物チェック!

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別添袋は「やきそばソース」と「かやく」の計2袋

 内容物は、「やきそばソース」と「かやく」の2袋。そのほかは、ペヤングのいつもの麺のみ入っていました。九州もつ鍋だからといって、麺が豚骨ラーメンのように細いわけではなく、いつものペヤングの麺です。

 以前出ていた「ペヤング 九州豚骨やきそば」では、いつもの麺より細麺が使われていたこともありますが、今回はこの麺が使われているわけではないようです。

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「かやく」には大量の野菜!

 先入れの「かやく」を麺の上に開けた状態。かやくは1袋ですがパンパンに野菜が入っており、かなりボリュームがあります。お湯を入れるとさらに膨らむはずなので、これは楽しみですね。さすが、具のボリュームに定評のあるペヤングです。

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豚のもつ入り

 博多のもつ鍋といえばプルプルの牛もつのイメージですが、今回はこれまでのペヤングにも使われていた豚のもつが入っています。上の写真は無駄にもつに寄ってしまいましたが、決して腸だから超アップとか言いたかったわけではありません。脂が霜降りみたいになっています。

もつ鍋の味を再現した醤油味のソース

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もつ鍋の味が忠実に再現されしソース

 ニンニクを効かせた醤油味のソース。醤油とニンニクでキレがあり、塩気もキリッと強め。ペヤングは他社の商品に比べると栄養成分上の食塩相当量は控えめなことが多く、今回も消して高くはないのですが、そのわりにはしっかりした塩気となっています。

 具の豚もつだけではなく、ソースでももつ鍋の風味が再現されており、もつの旨みやピリ辛以上の辛味を感じられる本格的な味わい。ソースだけ味わっても、醤油味のもつ鍋の味が十分に再現されていることがわかるでしょう。中辛以上の結構強い辛味があるので、辛いものが苦手な人は注意が必要です。

 ペヤングの商品は、奇抜で面白いアイデアとともに、充実した具のボリュームが大きな魅力。一方で、どの商品も使い回しの同じ麺だったり、発想のみが先行して味はおざなりなソースであったりと、ある種のチープさも昔からペヤングの大きな(愛すべき)特徴です。

 しかし――ここ最近は、ソースの味にもかなり力を入れているように感じられ、今回ももつ鍋風の味が忠実に再現されていることに驚かされました。もう昔のペヤングのチープなイメージはノスタルジーの彼方へ旅立ってもらったほうがいいのかもしれません。

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ペヤングのいつもの麺でした

 その点、多くのペヤングで共通して使用される、中細で縮れのついたソフト食感のいつもの麺は、昔ながらのペヤングのアイデンティティを色濃く残しています。とは言っても最近は、細麺を使用したり、「蕎麦風」の商品が多くなってきたりと、聖域と思われた麺にも確実に改革の手が伸びているのも事実。

 そのうち、びっくりするほど太い麺とか、本格的なノンフライ麺を使ったカップ焼そばがペヤングから登場しても不思議ではないのかもしれません。

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