日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 「いじわるばあさん」はもういらない?

「いじわるばあさん」はもういらない? 日本から『ホームコメディ』消滅か

「笑う」コンテンツ減少の理由…刺激よりも安定が求められる時代

 バラエティ番組の規制やコメディドラマの減少を鑑みると、現代人にとっていま重要なのは「頭を空っぽにする」ということでは無いのだろう。

 1980年代の日本は不良ブーム、ロリコンブーム、アイドルブーム、小劇場ブーム、オタク文化、高級ディスコ、アダルトビデオなど、今の日本カルチャーの礎となったブームが数多く起こった時代だ。もしかしたら仕事もプライベートも刺激的で息つく暇もなく、テレビで「笑い」を見ている時間こそがリフレッシュする時間だったのかもしれない。

 だからこそ何も考えず「頭を空っぽにして見られる」バラエティ番組やコメディドラマが人気だったのではないだろうか。

 それに反し現代社会はなるべく日常に刺激を起こさず、安定した日常を送るという風潮になっている。SNSが普及し、常に他人の目に晒されているのを考えると、当たり前のことだ。その影響でドラマに恋愛や感動という類の刺激を求めるようになり、コメディに特化したドラマが減少したと考えられる。

 もちろん日々の生活において、恋愛や感動の刺激はとても大切だ。刺激がない日常ははっきり言ってつまらない。ただそれと同じくらい「お笑い」がない日常もつまらないはずだ。

 皆さんの日常を振り返ってみて、最近大声を出して笑ったことはあるだろうか? あえて涙を流してストレスを発散する「涙活」をする人は多いが、出来れば声を出して笑いストレスを発散する「笑活」をしてみて欲しい。思ったより簡単で思ったよりスッキリする。そして思ったより幸せな気持ちになる。

 まずは一番面白いと思う友達に電話だ。もし僕のように友達がいない人間ならば、ちょっとでも面白いと思った芸人の単独ライブを見てみよう。生でも映像でも。

 僕の大好きな『寄生獣』(講談社)というマンガでこういうセリフがある。

「この前人間の真似をして鏡の前で大声で笑ったみた……なかなか気分が良かったぞ……」

 どうやら宇宙人も笑うと気分が良くなるみたい。笑いってすごいね。

 

 

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2022/11/27 13:00
12
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • twitter
  • feed