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ビジネス広告にもエモ字が激増! 感情揺さぶるオンラインセミナーの誘惑

文=与良天悟(よら・てんご)

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手書き風に斜めに殴り書いたような、「エモ字」とも呼ばれるフォントでのタイトルデザインが、オンラインセミナーの広告にも出現し始めている。

 コロナ禍をきっかけに一気に増加したオンラインセミナー。ビジネス、教育&自己啓発、投資、趣味、また有名人による講演会など、その分野の裾野はどんどん広がっている。

 オンラインセミナーの最も大きな長所は、場所を選ばずどこからでも参加できることだろう。地球の裏側で開催されていても、インターネットさえ繋がっていれば瞬時にアクセスすることができる。従来のオフラインセミナーに比べて低コストで参加できること、またチャット機能などを使って簡単に質問できたり、コミュニケーションが取れることも長所として挙げられるだろう。

 オンライン化が進むことでセミナーの敷居はぐっと下がり、どんなユーザーでも手軽にアクセスできるようになった。ただそれゆえに起きている問題がある。質の低いセミナーが量産されることで起こるコモディティ化、そして詐欺的なセミナーの増加だ。しかも、ユーザーにとって価値がない、もしくは騙そうとしているセミナーの見分けがとてもつきにくくなり始めている。

 見分けがつきにくくなっている理由のひとつに、オンラインセミナーに誘うバナー、もしくはウェブサイトなどのデザイン性の“向上”がある。今回、編集部で確認した限りでも、雑誌やポスターでしかみたことないような直筆文字をあしらったデザインや、著名なビジネス系メディアを上手く模倣したデザイン、有名人をアベンジャーズのように並べた“パワータイプ”などかなり凝ったものが数多く登場している。

 これまでオンラインセミナーの中身は、キャッチコピーや識者情報の有無など、テキストベースである程度まで見破ることができた。しかし、“エモいデザイン”が前面に押し出されると、ついつい感覚的にクリックしてしまいそうになる。

 では逆にデザインの特徴から、オンラインセミナーの中身を見破るような方法はないのだろうか。

「仮にオンラインセミナーの主催側が、デザインで惹きつける術を持っているとしたら、ユーザー側から中身を見抜くことは至難の業。さらに組織的なレベルで洗練させているとすれば、その作業はほぼ不可能に近いと思います」

 そう話すのは、某ビジネスメディアでデザイナーを務めるA氏だ。A氏は通常、コンテンツの中身が一目で伝わるように、また内容以上のものが過度に伝わらないように、識者や編集者らとミーティングを重ねてクリエティブワークを行っている。そんなA氏からみても、ついクリックしたくなるオンラインセミナーのバナーは、少なくないのだという。

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