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今週の『金曜ロードショー』を楽しむための基礎知識㊶

『ライオン・キング』をさらに楽しむ、『アイアンマン』好きは知ってる裏話

文=しばりやトーマス(しばりや・とーます)

『ライオン・キング』をさらに楽しむ、『アイアンマン』好きは知ってる裏話の画像1
日本テレビ系『金曜ロードショー』より

 今年からスタートした「金曜ロードショーを楽しむための基礎知識」も年内最後の更新。30日に放送されるのは、ディズニー不朽の名作をフルCGでリメイクした2019年作品の『ライオン・キング』。地上派初のオンエアです。

 これは1994年公開の同名アニメ映画のリメイク。94年版は世界中で大ヒットを記録し、『アナと雪の女王』が公開されるまでディズニー・アニメの興行収入記録トップを誇っていた。当時のディズニー・アニメは『美女と野獣』(1991)『アラジン』(1992)と立て続けにヒット作を連発し、「世界のディズニー」として頂点に君臨していた時代を象徴する一本だ(この後しばらく低迷するんだけど)。

 野生動物の王国プライド・ランド。ランドの王として君臨するライオンのムファサとその妻サラビとの間に息子・シンバが誕生する。次期国王として動物たちに称えられる一方、ムファサの弟スカーは王になれない自分の境遇を呪い、自分が得るはずだったものを父王から受け継ぐことになるシンバに、妬みの視線を向ける。

 シンバは父から決して近づいてはいけないといわれる「ゾウの墓場」のことをスカーから聞き、幼馴染である婚約者のナラを誘って勇気試しに向かうが、そこはライオンたちと対立するハイエナの住処だった。ムファサが駆けつけたことで間一髪救われる。「父さんのように怖いもの知らずになりたかった」というシンバに「王でも怖いものはある」と愛する息子を失う恐ろしさと、王としての誇りを聞かせるムファサ。ハイエナとつるんでシンバを亡き者にしようとした策略が失敗したスカーは、新たな策をめぐらす。

 スカーの策略でシンバは荒野を暴走するヌーの大群の中に取り残される。スカーからシンバの危機を聞いたムファサは大群の中に踊り込み、シンバを何とか救い上げるが、自身は崖から落ちそうになってしまう。助けを求めるムファサを見下ろすスカーは兄の顔を殴りつけて崖から突き落とす。

 自分の無謀な振る舞いで父が死んだと思い込んだシンバにスカーは「立ち去れ、二度と戻ってくるな」と言い放ちプライド・ランドから追放、実権を奪い取ったスカーはランドを我が物顔で蹂躙する。

 すべてを失い放浪していたシンバは砂漠で行き倒れるが、ミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに救われる。彼らが暮らす草食動物の住処に連れていかれたシンバは過去を捨てることにし、鬣も立派なライオンに成長する。

 スカーに支配されたプライド・ランドは荒廃し、ナラは助けを求めて命がけで脱出。シンバと再会しランドを救って欲しいと頼むが、過去を引きずるシンバは背を向けるのだった。ランドを長年見守ってきたマントヒヒのラフィキは、シンバをムファサの幻と再会させる。

「私は生きている。お前の心の中に」

 ムファサの幻は告げる。それはかつて父から教わった、生命はひとつの環になっているというサークル・オブ・ライフの教えだった。シンバは過去を乗り越えるためスカーと対決すべく故郷に戻るのだった。

 本作はフルCGのアニメーション映画である。だがあまりにリアルで美しく、サバンナ風のプライド・ランドの風景や、ライオンをはじめ動物たちの姿は実写にしか見えない。94年版のアニメも動物のぬるぬると動くリアルさは実写に匹敵すると言われていたが、それを越えている。ライオン同士が争って上から前脚で踏みつけにくるといった描写などは94年版にはない動きだ。

 ストーリーはほぼ94年版と変わらない。だから「絵がリアルになっただけ」「リアルすぎて気持ち悪い」だとか、94年版のファミリー映画感あふれる作風に比べてトーンが暗く、復讐、反撃といった描写が色濃いので、これなら明るく楽しく見られる94年版のほうが好きだという人は多いのかも。

 けれどこの映画には、もう一つの見方がある。

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