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本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

ダウンタウン、還暦イヤーに年末特番復活か… 日テレ内で本格始動へ

ダウンタウン、還暦イヤーに年末特番復活か… 日テレ内で本格始動の画像1
ダウンタウン(写真/Getty Imagesより)

 昨年、復活が期待されながらも実現が叶わなかった日テレ系大晦日特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』。同番組の代わりに、ナインティナイン、東野幸治がMCを務めた『笑って年越し! 世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』が放送されたが、今月2日、その平均世帯視聴率が7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、同11.2%を取ったテレビ朝日系大晦日特番『ザワつく! 大晦日 一茂良純ちさ子の会』に屈したことが判明。これを受けて、早くも日テレが対策に動き出したという情報を入手した。

 「『笑ってはいけない』シリーズは、20年まで民放視聴率首位を独走してきましたが、20年に休止。以降、2年連続で民放トップの座を『ザワつく! 』に明け渡してしまっています。そこで、“今年の大晦日にはダウンタウンを復活させるしかない”と、日テレがダウンタウンの番組制作委員会を立ち上げたそうです」(番組制作会社プロデューサー)

 『笑ってはいけない』シリーズは、06年年末に放送をスタート。以後、20年まで『NHK紅白歌合戦』の裏番組として11年間民放1位を誇る高視聴率番組だったが、一昨年、放送を休止。休止の理由は説明されず、同年8月に、放送倫理・番組向上機構(BPO)が「痛みを伴うことを笑いの対象とするバラエティー」について審議対象にすると発表したことが原因なのではないかと囁かれてきた。

 もっとも、吉本興業関係者は「休止とBPOの審議入りは無関係です」と話す。

 実際、ダウンタウンの初代マネジャーでもある大崎洋会長も、本誌の取材に「1回ぐらい休もうということになった、と聞いてます」とBPOの審議入りとは無関係と回答。

 筆者には、大崎会長がコンプライアンスに過敏になっている様子は窺えず、むしろ、当時、世間を騒がせた吉本芸人の闇営業問題に関して、日テレ系朝の情報番組『スッキリ!』が長期にわたって放送し続けた報道姿勢に不信感を抱いていたようにみえた。

 「『笑ってはいけない』シリーズの休止は、ダウンタウン松本(人志)のモチベーション低下が最大の理由ではないでしょうか。というのも、当時、スキャンダルで芸能活動を謹慎中だった『アンジャッシュ』渡部建が番組で極秘復帰する予定だったのが、マスコミに漏れたんです。スタッフのリークはこれが初めてではありませんでしたからね」(日テレ制作スタッフ)

 19年、“多目的トイレ不倫”が発覚し、芸能活動を謹慎中だったアンジャッシュの渡部建は、『笑ってはいけない』シリーズで電撃復帰するはずだったが、これを一部メディアがスクープ。しかも、極秘出演の事実のみならず、台本まで流出しことで、制作サイドに疑惑の目が向けられたという。

 「結局、21年は放送は休止となり、昨年こそ復活が期待されたのですが、松本が首を縦に振らず、2年連続での代替番組となりました。それで昨年末に放送されたのが『笑って年越し』ですが、視聴率は『笑ってはいけない』シリーズから約10ポイントもダウンしてしまいました」(前出の制作スタッフ)

 『笑ってはいけない』シリーズを含む『ガキの使い』は、視聴率だけではなく、配信やDVD化によって億単位の利益を生み出す日テレのドル箱番組。『笑ってはいけない』でなくとも、大晦日にダウンタウンの復活番組を制作したいと、新年早々と制作委員会が立ち上がったという情報が流れている。

 「今年はダウンタウンの2人が揃って還暦を迎える記念すべき年。コンプライアンスを気にしていたら、本来のお笑い番組は作れませんからね。23年の大晦日特番に向けて、制作がスタンバイしていますよ。本格的に始動するのは、闇営業問題で当時、所属していた吉本興業と関係が悪化した『極楽とんぼ』加藤浩次がMCを務める情報番組『スッキリ!』が打ち切りになる3月以降になると思います」(前出の日テレ制作スタッフ)

 『笑ってはいけない』シリーズの復活について、前出の吉本関係者は「『笑ってはいけない』シリーズになるかどうかはわかりませんが、ダウンタウンの大晦日特番の可能性はあります」と語る。

 今年こそ『笑ってはいけない』シリーズの復活に期待したい!

(文=本多 圭)

本多圭(ジャーナリスト)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2023/01/19 14:00
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