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TPの芸人礼賛

芸人のルームシェアは家賃節約目的にあらず そこから売れるトレンド

バチバチせず下ネタもない「柔らかいお笑い」の強さ

 桜井さんありがとうございました。

 そんな板橋ハウスの強みは大きく2つあって、1つは当たり前だけど「面白い」ということ。「若手芸人が暇つぶしでやってるだけだろ?」という色眼鏡をかけている人こそぜひ見てもらいたい。しっかり者の竹内くん、生命力あふれる吉野くん、そして少し女の子みたいなつるまるくん、この3人がひとつ屋根の下に長時間いるからこその阿吽の呼吸、攻撃と防御が瞬時に入れ替わる会話、熟成されたチームワークは一朝一夕に完成するものではない。

 板橋ハウスのもう1つの強みは「柔らかさ」だ。かなり抽象的な言葉になってしまって申し訳ないがとにかく彼らは柔らかいのだ。動画にも人の良さや物腰の柔らかさがにじみ出ているし、若手芸人特有のバチバチ感や、過度に人を落としたり下ネタで笑いを取ることもなく、子どもにも安心して見せられる笑いをお届けしている。あまりに洗練されたお笑いは観るのにも体力を使うので、疲れていると観る気にならないときもあるのだが、板橋ハウスの動画は柔らかいからどんなときでも観ていられるのだ。これこそがお笑いにまったく興味のない若い世代からも支持を集めている所以だと思う。

 僕はそんな板橋ハウスに魅せられて、ラジオ収録終わりにいつもカレーをご馳走している。彼らはラジオ収録を「カレーのトッピング」くらいにしか思っていないかもしれないが、まぁそれでもいい。僕は気づいたらお年玉まであげていた、だけど許せる、人たらしめ、地元の友達のような親戚のおじさんのような気分。

芸人のルームシェアは家賃節約目的にあらず そこから売れるトレンドの画像2
カレーをおごる筆者。

 芸人として「跳ねる」手段として、賞レースやテレビ以外の方法「ルームシェア」を確立しつつある板橋ハウス。新しい「道」として、こういう方法もあっていいんじゃないかと思う。

 板橋ハウス以後、多くの芸人たちが板橋ハウスのようなスタイルでルームシェアをし始めているが、板橋ハウスがNEOルームシェア芸人の原点にして頂点であることに敬意を払いながらこれからも仕事をしていきたいと思う。そんな板橋ハウスの魅力が存分に詰まった特番『【ルームシェア】おでかけ板橋ハウス【冠特番】』が、3月21日(火・祝)、CS-TBSチャンネル1にて放送されるのでぜひチェックしてほしい。

 

 

高橋雄作(TP、プロデューサー・作家・社長)

プロデューサー、作家、社長。2022年夏、テレビ朝日を退職し独立。音声配信アプリ「stand.fm」コンテンツアドバイザー、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフプロデューサー。YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛ける。

Twitter:@takahashigohan

たかはしゆうさく

最終更新:2023/02/16 13:00
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