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「ニコ☆プチ」謝罪で親戦慄…「『ちゃお』は学童にある」問題に発展

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「ニコ☆プチ」公式サイトより

 新潮社の小学生向けファッション誌「ニコ☆プチ」8月号の付録漫画に批判が相次いだ騒動。7月3日、同編集部が公式サイトで謝罪したものの、今度は「ちゃお」の“ある置き場所”が親たちの間で議論されているようだ。

“小学生のおしゃれナンバーワン雑誌”をうたう「ニコ☆プチ」。8月号の付録には、小学館の漫画雑誌「ちゃお」とのコラボ企画として、5作品が試し読みできる別冊コミックが付属されていた。

 しかし、収録作品の一つである八神千歳氏の『溺愛ロワイヤル』に、同意を得ずにキスを強いるシーンや、「少しぐらいエッチのほうがいいのに…」「ボクが姫をエッチにさせてあげようか?」といった性的なセリフが複数回登場。

 これに対し、ネット上では「小学生が読む少女漫画なんて、昔からこんな感じじゃない?」「そこだけ見れば過激だけど、全体的にはいい漫画なのにな」と理解を示す声も見られたものの、やはり「小学生向けの雑誌なのに、どうしてこれを掲載していいと思ったんだろう」「しっかりした性教育ならまだしも、これは親なら絶対読ませたくない。この編集部に子持ちのスタッフはいないのだろうか?」などと否定的な意見も多かった。

 この事態を受けて「ニコ☆プチ」編集部は3日、公式サイトに謝罪文を掲載。

「今回のふろく制作にあたり、編集部は昨年夏に発行された人気の高い少女まんがを選定いたしました。読者の方にコミックの楽しさを知っていただきたかったからです」と掲載意図を示した上で、「内容の一部にご不快な思いをされた読者、保護者の方がいらっしゃったことを重く受け止めております。また、多くの方にご心配をおかけしてしまいました。申し訳ございません。今後、編集部はより一層注意深く、読者と向き合うように努力を重ねてまいります」とコメントしている。

 また、この騒動の影響で、今度は「ちゃお」の対象年齢が注目されることに。

 小学館が公開しているスポンサー向け媒体資料によると、「少女まんが誌発行部数No.1」をうたう同誌の発行部数は21万部で、読者層は「小1~中1」。平均年齢は「10.1歳」で、「ちゃおを読み始めた年齢」に関するアンケートでは、14.6%が「小学1年生」、20.6%が「小学2年生」と答えたという。

 現在小学2年生の娘を持つある母親は、今回の騒動を受けて「慌てました」と語る。

「『ちゃお』は、娘が通う学童の本棚にいつも置いてあり、娘も1年生の頃から読んでいました。ただ、親は送り迎えで立ち寄る程度なので、漫画の内容までは把握しておらず、今回の付録の漫画を見てびっくりしました」(共働きの母親)

 同様に、SNS上でも「学校併設の学童に『ちゃお』があって、娘も『溺愛ロワイヤル』にハマってる。一回買って親が読んだほうがよさそう」「うちの子も学童で『なかよし』とか『ちゃお』とか読むようになったから、検閲してみよかな」と不安にかられる親が散見される。

 どうやら学童に置いてある漫画として定番化している様子の「ちゃお」。学童に通うのは低学年の子が多いため、親が心配するのも無理はなさそうだ。

仲宗根由紀子(エンタメ系ライター)

芸能誌の編集を経て、現在は国内・国外ドラマレビューを中心に執筆するライター。人気俳優のインタビュー経験多数。

なかそねゆきこ

最終更新:2023/07/06 08:00
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