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櫻坂46、“暗黒舞踏路線”に原点回帰の新曲が自己最多セールスで『紅白』返り咲き一直線

櫻坂46、“暗黒舞踏路線”に原点回帰の新曲が自己最多セールスで『紅白』返り咲き一直線の画像
櫻坂46公式サイトより

 櫻坂46が6月28日に発売した6thシングル『Start over!』が初週43.9万枚を売り上げ、7月10日付の「オリコン週間シングルランキング」で初登場1位となった。

 これで櫻坂46は、2020年12月発売のデビューシングル『Nobody’s fault』から6作連続で1位を獲得。ビルボードジャパンでも初週52.3万枚の売り上げでシングルセールス首位となった。

「オリコンは、アーティスト参加型の販売施策イベントが特典としてつく作品の複数枚購入は一度に3枚までしかカウントしないというルールがあるため、ビルボードとは数字が大きく開きがち。ビルボードの“実売”数でハーフミリオンを達成したのは立派ですね。二期生の藤吉夏鈴がセンターを務めた今回の表題曲は、クールでアーティスト色が色濃く、かつ歌詞からも強い意志が感じられる楽曲ですが、欅坂46の『黒い羊』や平手友梨奈の『角を曲がる』などの作曲で知られるナスカが手掛けており、原点回帰感もありますね。カップリング曲に期待の三期生・山下瞳月のセンター曲が収録されていたり、今作からリアルでのミート&グリート(個別トーク会)が解禁となったことも、セールスを伸ばした大きな要因でしょう」(音楽ライター)

 オリコンで初週40万枚台を売り上げたのは2ndシングル『BAN』以来であり、今回の初週43.9万枚は櫻坂46の初週セールスの自己新記録となる。

 この6thシングルは表題曲「Start over!」のミュージックビデオも大好評だ。

「公開48時間の再生回数は115.5万回で、こちらも櫻坂46にとって歴代1位の新記録。最近の坂道グループのミュージックビデオにおいても、乃木坂46、日向坂46の楽曲を抑えてトップの数字です。櫻坂46にとって前の歴代1位だった『なぜ恋をして来なかったんだろう?』もセンターは藤吉が務めていて、監督も同じ加藤ヒデジン氏。藤吉の神秘性を表現するのがうまく、相性がいいのでしょうね」(アイドル誌ライター)

 櫻坂46といえば、昨年の大みそかに放送された『第73回NHK紅白歌合戦』では、坂道グループの中で唯一落選。連続出場が6年で途切れたことにキャプテンの松田里奈も落胆し、「申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファンに謝罪していたものだった。

「今作で『紅白』返り咲きへ大きく前進した印象です。しかも、表題曲の選抜にはまだ3期生が入っていませんから、グループとしてもこの先は上がり目しかない。乃木坂46は1・2期生が卒業して暗中模索の状況ですが、それ以上に心配なのが日向坂46。最近はK-POP路線にシフトチェンジしたことで迷走している感が否めない。逆に、櫻坂46は欅坂46時代の“暗黒舞踏路線”へ原点回帰し、自分たちのものに昇華した印象。『紅白』を一度逃したことで、“平手友梨奈のいたグループ”のイメージを一新する機会を得たと捉えることもできますし、ここでグループ最多セールスをたたき出すという強さを見せたことで、改めて櫻坂46を知らしめるチャンスの時期が来たと言えるのでは」(同)

 「start over」とはやり直すという意味。まさに昨年悔しさにまみれた櫻坂46の逆襲にぴったりのタイトルだろう。

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2023/07/06 13:00
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