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「出陣」芸人連続インタビュー vol.2

紅しょうがは「結果でぶん殴りたい」 上京決断の裏にあった圧倒的信頼

上京して変化した熊元プロレスのフェチ

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熊元 ちょっと話変わるんですけど、今、標準語がめっちゃええなって思ってるんですよ。関西いるときは全然思わなかったのに。

稲田 「ぶん殴る」からホンマに話変わったな。

熊元 これはどうしてもしゃべりたくて。劇場で先輩が標準語で話しかけてくれると、すごい紳士だなって思ってまうんです。標準語ってだけで全員素敵に見えてくる。もともとは関西弁でガサツな男の人が好きだったんですけど、今は標準語ですね。標準語でガサツなほうがギャップがあっていい。

稲田 そんなことある?

熊元 たとえば「どっか行けや」って言われるより「どっか行ってくれない?」のほうがめっちゃええやんって。

稲田 あはははは。ちょっとわかった。

──∞ホールのメンバーでグッとくる標準語を話す方はいますか?

熊元 見た目も入っちゃってるかもしれないですけど、デニスの松下さん。標準語ですよね?

稲田 これは見た目で言ってるよ。松下さんはちょっと西寄りじゃない?

熊元 やっぱそうか……。ネルソンズの青山さんはどう?

稲田 島根やん。

熊元 でも島根弁ってあんま特徴ないんちゃう? あ、わかった。コント師だから訛りを直してるんや。東京にコント師が多いのもそれが理由なんかな。

──それでいうとお二人はコントもしますよね。標準語に寄せようとは思いませんか?

稲田 できないと思います。発想にもなかったです。

熊元 多分このままですね。あと、女子は関西弁のほうがかわいいです。こっちの勝手な都合ですけど(笑)。

──東京に来て他事務所の方との交流も増えましたか?

稲田 私はまだそんなにですけど、コンビだと人力舎のターリーターキーがラジオ呼んでくれましたね。

熊元 『THE W』から仲良くというか、しゃべらせてもらうようになって。これまで『THE W』でしか会わなかったんですけど、去年で4回目だったんでさすがに楽しくしゃべれました。あと、イワクラさんには蛙亭さんが大阪にいる頃からお世話になってるんですけど、東京でもよくしてもらってます。

──ABCテレビでやっていた『イケメン乙』で、イワクラさんとエルフの荒川さんと共演してましたよね。

熊元 まさにその荒川もいる女芸人のLINEグループをイワクラさんが作ってるんですよ。そこのつながりで神保町の若手とか、ぱーてぃーちゃんのきょんちぃとかも接するようになりました。自分では緊張してしゃべれない人もいるんでありがたいです。

ハイヒール・リンゴ姉さんの期待を背負って

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──東京でやってみたい仕事は? 

熊元 稲田さんに勧められて『あいの里』(Netflix)観たんですけど、あれやりたいです、恋愛バラエティのMC。

稲田 いやいや、MCはベッキーがやるから!

熊元 恋愛リアリティショーのMCやりましょうよ! 稲田さんも『バチェラー』(Amazon prime)に応募してたし。コンビでMC、やりたいです。

稲田 熊元さんがMCやっても説得力ないやん! 私は熊元さんにはプレイヤーとして出てほしい。

熊元 いや、恋愛経験少ない私と、多い稲田さんでやるからいいんですよ。MCやりながら途中VTRに参加してもいいですし。

稲田 あはははは。振られたらどんな顔してVTR見てコメントすんの。

熊元 たしかにな……いやいやいや、そこはがんばります。

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──稲田さんは東京でやりたい仕事ってありますか。

稲田 今はどの仕事も新鮮で楽しいんで、それを全力でやる感じですね。熊元さんにつなげて恋愛がらみでいうと、私ずっと「俳優さんと結婚する」って言ってるんですよ。それを叶えたいですね。

熊元 稲田さんは絶対俳優さんと結婚してください。

稲田 なぜか熊元さんだけずっと真剣に応援してくれるんですよ(笑)。でもこないだもう一人応援してくれる人が現れて。ある現場で「私、俳優さんと結婚するんで~」って言ったら、Aマッソの加納さんには「稲田、もうええって」ってあしらわれたんですけど、リンゴ姉さん(ハイヒール)は「あんたはマジで俳優と結婚せなあかん!」って言ってくれたんです。

熊元 稲田さんの「俳優と結婚する」はボケとしてとらえられたら良くないんですよ。というか、ボケやったら許さないですし。本当にいってもらわんと困る。

稲田 今、リンゴと熊プロが稲田を推してくれてます。

熊元 稲田さんは女芸人の夢を背負ってるんですよ。女優さんと結婚した男芸人はいるけど、俳優さんと結婚した女芸人さんはいないんで。でもこれ、ちょうどいい塩梅がわからないんですよね。「俳優と結婚したい」って言っといたほうが相手もいきやすくなるけど、言いすぎるといきにくい。だからそんなん関係ないくらい売れないとあかんねん。

稲田 たしかにな。夏以降は言うのやめるわ。本気なんで。

熊元 でも、この業界っていい意味で変わってる人多いから「おもろい女と付き合いたい」って来てくれると思うんですよ。一般の人のほうが「おもろい女は苦手」って方が多い気がする。だから俳優は意外と狙い目ですよ。稲田さん、がんばってー!

稲田 がんばるー!

(写真/Kyogo Hidaka 編集/斎藤岬)

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■プロフィール

紅しょうが
大阪NSC33期の稲田美紀(写真左)と、35期の熊元プロレスが2014年に結成。『女芸人No.1決定戦 THE W』では過去4回決勝に進出。2020年には準優勝した。ポッドキャスト番組『紅しょうがは好きズキ!』(ラジオ関西)は毎週月曜日23時頃に配信。YouTubeチャンネル『紅しょうがのバンザイちゃんねる』も更新中。稲田は個人チャンネル『初めまして紅しょうが稲田美紀です。』でライブ配信も行う。
https://www.youtube.com/channel/UCWdOGbJGmAm-Cr1aGuPeZSA

■出演情報
『紅しょうがの新ネタ2本とゲストとなにかしらのライブ「来てよ」』
日時:07月30日11:30開場/11:45開演
会場:ヨシモト∞ドーム ステージⅠ(会場チケット完売)
配信チケット発売中
https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%E7%B4%85%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%81%8C%E3%81%AE%E6%96%B0%E3%83%8D%E3%82%BF2%E6%9C%AC%E3%81%A8%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%AB%E3%81%8B%E3%81%97%E3%82%89%E3%81%AE%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E6%9D%A5%E3%81%A6%E3%82%88-7-30-11-45

安里和哲(ライター)

1990年、沖縄県出身。ポップカルチャーを中心にジャンルレスで取材執筆を行う。アイドルや映画関連の仕事を増やしたい。執筆媒体は『クイック・ジャパン』『QJWeb』『BRUTUS』『週刊SPA!』『Maybe!』など。テレビ朝日『logirl』では、芸人インタビュー連載『First Stage』を担当する。ブログ『ひとつ恋でもしてみようか』 も再開予定。

Twitter:@massarassa

あさとかずあき

最終更新:2023/07/15 19:00
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