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鈴木おさむ、「小説SMAP」めぐりスマイルカンパニーから契約解除されかけた?

鈴木おさむ、「小説SMAP」めぐりスマイルカンパニーから契約解除されかけた?の画像
スマイルカンパニー公式サイトより

 ここにも圧力があった?

 長年にわたり『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)などで放送作家を務めていた鈴木おさむ氏が、「小説SMAP」の第2弾を9日に発表した。

 第1弾となったのは、昨年12月発売の「文藝春秋」2023年1月号(文藝春秋社)に寄稿された「小説『20160118』」。〈あの日に、僕は放送作家として、終わった〉といった導入から始まるこの物語は、2016年1月18日に放送された『SMAP×SMAP』でのSMAPメンバーによる“生謝罪”の裏側を明かすもの。

 文中に「SMAP」や「ジャニーズ」といった表記はなく、「国民的グループ」「彼らが所属する事務所」と言い換えられるなどの“配慮”はあるが、「文藝春秋」が〈SMAPのいちばん長い日――“公開謝罪番組”担当の放送作家が描く崩壊と再生〉というサブタイトルを付けていることからも明らかなとおり、あの公開生謝罪の“真相”を明かす意図があったのは明白だったため、大きな反響を呼んだ。

 そして「文藝春秋」8月号に掲載された今回の第2弾は「小説『0909』~そして、みんなで、あの日に、ピース~」と題され、1991年から『SMAP×SMAP』が始まる1996年の5年間までの初期にスポットを当てた「今だからこその、始まりの物語」となっている。

 そんな鈴木氏だが、先日思わぬ注目も受けた。山下達郎が所属するスマイルカンパニー(以下SC)と音楽プロデューサーの松尾潔氏の騒動に対する発言が一部で取り上げられたのだ。

 ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏が長年にわたって未成年に対して性加害を行っていたとする問題について、ジャニーズ事務所の対応に疑問を呈し、提言を繰り返していた音楽プロデューサーの松尾氏は7月1日、業務委託で契約していたSCから中途で契約を終了されたことを公表。「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由」「私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です」と暴露したが、これに対して、山下達郎は9日放送のラジオ番組で反論し、松尾氏のジャニーズ問題に対する発言について「憶測に基づく一方的な批判」と切り捨てたほか、「ジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません」「私がいち個人、いちミュージシャンとして、ジャニーさんへのご恩を忘れないことや、ジャニーさんのプロデュサーとしての才能を認めることと、社会的・倫理的な意味での性加害を容認することとは、全くの別問題」と主張した。

「さらに山下は、SCが松尾氏との契約終了に至った理由について『(ジャニー氏の性加害問題に関する批判の)他にも(理由は)いろいろあるんですけれど。今日この場ではそのことについては、触れることを差し控えたい』と意味深なコメントをしたほか、契約実態についても『私の事務所と松尾氏とはですね、彼から顧問料を頂く形での業務提携でありました』と暴露。これに対し、松尾氏は10日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)からの質問に答える形で、契約内容という『デリケートな部分』をラジオで公表したことや、契約終了の理由について『漠然とした何かを匂わせるような物言い』をしたことについて『不適切』と非難しています」(芸能記者)

 この騒動について12日放送のラジオ番組『おとなりさん』(文化放送)で鈴木氏は、「私、スマイルカンパニーってとこ所属なんですよ。最近なにかと話題なんですけど」「ネットニュース見てると我が社のことが出てるなって。ああいうのって面白いですね。いろんな、いっぱい出ていて」「どうしよう、僕も出たらって思ってドキドキしてるんですけど」と発言。

 これが一部で〈鈴木おさむが反応「ああいうのって面白いですね」〉〈契約解除騒動も他人事?〉といった形で取り上げられたのだが……。

「翌週19日放送の『おとなりさん』で発言の意図を説明。『ああいう記事が出ちゃうことに対して、いろんな臆測が飛び交うことに対して「面白いですね」って僕は言ったんです』と弁解しましたが、騒動を揶揄するようなニュアンスが含まれていたことは確か。鈴木氏本人は切り取りだと主張していますが、一方で『朝だから、8時のこの番組で言ってもニュースにならないだろうと。本当に申し訳ない』と“本音”も吐露しており、うかつな発言であったことは理解しているようです」(同)

 この鈴木氏の釈明には、SCとの微妙な関係も影響しているようだ。

「鈴木氏は『山下達郎のことを鈴木おさむが面白い、って。いやいや、ぼくちょっと手が震えましたよ』『会社の人が見たら絶対に怒るよね』とも話していましたが、SCの小杉周水社長を怒らせたくない思いが強いのでしょう。というのも、『週刊文春』7月27日号には、SMAP解散騒動の内幕を暴露するような『小説SMAP』について、『発売前日に小説の内容を知った小杉氏は激怒。鈴木氏を呼び出し、契約解除を促したそうです』という元SC社員のコメントがあります。結局のところ契約解除は免れたようですが、『小説SMAP』の第2弾が活動初期の話になったのも、小杉社長から釘を刺されたからでは? 思えば、第1弾発表の際は、『いわゆる「暴露」とは全然違う、希望の「物語」』といった古市憲寿氏の感想をリツイートする程度でしたが、今回は一般の読者の感想などもリツイートするなど、SNSでの宣伝もアクティブ。契約形態の違いなどの事情もありそうですが、松尾氏と鈴木氏でSCの対処が結果的に違ったのは、松尾氏が自分の意志をあくまで曲げなかった一方、鈴木氏は小杉社長からの“要望”を受け入れたからなのかもしれません」(女性誌記者)

 鈴木氏は、ジャニーズ事務所から離れた元SMAPの草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾の3人とは、ABEMA『7.2 新しい別の窓』やNHK Eテレ『ワルイコあつまれ』の構成を担当するなど関係が続いている。一方でジャニーズとも、Kis-My-Ft2の『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)や、明石家さんまと木村拓哉の特番『さんタク』(同)を引き続き担当しているほか、2018年から始まり、KAT-TUN・中丸雄一が出演する『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)の構成も担当。鈴木氏も、ジャニーズに、あるいはスマイルカンパニーに「恩義」を強く感じているのだろうか。

与良天悟(芸能ライター)

1984年、千葉県出身のウェブメディア編集者。某カルチャー系メディアで音楽や演劇を中心にインタビューなどを担当するほか、フリーで地元千葉県の企業の記事なども請け負っている。

よらてんご

最終更新:2023/07/20 07:00
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